「エチオピアの現地の粗鋼価格は中国国内の10倍だが、生産労働コストは中国の5分の1。江蘇省のある鉄鋼メーカーは同地で生産を開始してから1年後に生産量を5倍増加させた」――23日の貿易促進会の記者会見で、林舜傑 同貿易投資促進部部長は、中国企業がアフリカで推進する国際エネルギー協力の現状についてこう紹介した。
「巨大マーケットが広がっていく中、高品質で安価なモノ作りが得意な中国企業がまさに縦横無尽に活躍している。そしてアフリカ側もこの中国企業の提供する手厚い待遇や福利、労働条件を高く評価。今アフリカの若い人たちの間では『中国企業で働くことが栄誉である』という認識が広まっている」という。
同部長は続けて「昨年12月、貿易促進会の企業代表団が現地のプロジェクトの視察に行った。東方工業パークで事業を展開中の多くの中国企業は、同地の市場環境と今後の発展について明るい見通しを持っていた。ある企業では『全員でエチオピアに引っ越して拠点を構えるべきだ』という声も聞かれた。こうした企業の多くは、紡績や靴製造、ガラス、セメント、鋼材など、中国では今後の事業経営が難しい業界である」と話す。