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小学校から大学まで運動部がある日本の体育
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-01-16 10:51:50 | 人民網日本語版 | 編集: 吴寒冰

 日本は国民の体力と健康状態を非常に重視しており、青少年が各種の運動・スポーツを十分に学ぶことができるように全面的にサポートしている。このほど清華大学体育部教師であり、日本の早稲田大学体育学の博士コースで学んだ経験のある郭振氏と、現在早稲田大学体育科学研究科の博士コースで学んでいる中国人留学生の劉素雲さんに取材し、日本の学校における体育の理念とその実施方法を紹介してもらった。中国青年報が伝えた。

 郭振さんは日本には小学校から大学まで「運動部」があったことが非常に印象的だったという。「運動部」とは体育系クラブのことで、基本的に全ての学校にサッカー部、野球部、水泳部など日本で流行っているスポーツのクラブが設置されている。また学校によっては柔道や相撲、体操、バレーボールなど特色ある運動部が設置されている場合もある。すべての子供は小学校から自分の好きな運動部に入ることができる。

 日本では小学校から大学まで運動部が続いていく体系ができているため、運動好きな子供は小学校から大学までずっと学校の運動部に参加することができる。このような学校の体育システムでは、運動嫌いな子供たちを除いて、ほとんどの子供たちは少なくとも生涯にわたって楽しめるスポーツを1つマスターすることができる。郭さんは大学在学中に日本人の同級生とサッカーをした際、その同級生が小さい頃から長期的な訓練を受けてきているレベルだとすぐに分かった。一方、中国では大学に入るまでサッカーをしたことが無い大学生がほとんどだ。

 日本の文部科学省が毎年1回公表している「国民の体力・運動能力調査報告書」によれば、1998年から2014年の17年間で日本の6歳から19歳の青少年の体力と運動能力は全体的に緩やかながらも上昇し続けている。

 劉素雲さんは日本の学校における体育が体力アップを目指したのは1950~1970年代初期であるという。工業化社会で大量の人材が必要だったことと、1964年の東京オリンピック開催がその社会的な背景として考えられる。しかし現在では学校の体育は生涯にわたって運動に親しむことを目指しており、その理念は「生きる力」としている。

 日本では学校での体育が重視されており、小中学校の体育の授業時間数の割合は中くらいからやや多めになっている。小学校1年生から4年生までの体育の授業は国語と算数の次に多く、5年生以上になると授業時間数がやや減少するが、基本的に小学校5年生からは運動部での運動種目がほぼ決まり、運動部で定期的な活動に参加する。

 劉さんは日本の学校での体育で最も印象深く感じたのが、日本の社会が体育文化を非常に重視している点だ。政府だけでなく、社会、学校、家庭でも体育の重要性を非常に重視している。

 日本では運動好きで運動能力に優れた子供の保護者はそれを誇りにしており、子供が満足する運動部のために転校することも日本では決して珍しいことではない。

 劉さんは、日本の学校における体育が成功をおさめ、学生の体力と健康状態を常にいい状態で保つことができたのは、体育を重視する学校側の努力だけでなく、社会全体の重視とその完備された制度があったからだと指摘している。

 

(人民網日本語版)

 

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新華網日本語

小学校から大学まで運動部がある日本の体育

新華網日本語 2016-01-16 10:51:50

 日本は国民の体力と健康状態を非常に重視しており、青少年が各種の運動・スポーツを十分に学ぶことができるように全面的にサポートしている。このほど清華大学体育部教師であり、日本の早稲田大学体育学の博士コースで学んだ経験のある郭振氏と、現在早稲田大学体育科学研究科の博士コースで学んでいる中国人留学生の劉素雲さんに取材し、日本の学校における体育の理念とその実施方法を紹介してもらった。中国青年報が伝えた。

 郭振さんは日本には小学校から大学まで「運動部」があったことが非常に印象的だったという。「運動部」とは体育系クラブのことで、基本的に全ての学校にサッカー部、野球部、水泳部など日本で流行っているスポーツのクラブが設置されている。また学校によっては柔道や相撲、体操、バレーボールなど特色ある運動部が設置されている場合もある。すべての子供は小学校から自分の好きな運動部に入ることができる。

 日本では小学校から大学まで運動部が続いていく体系ができているため、運動好きな子供は小学校から大学までずっと学校の運動部に参加することができる。このような学校の体育システムでは、運動嫌いな子供たちを除いて、ほとんどの子供たちは少なくとも生涯にわたって楽しめるスポーツを1つマスターすることができる。郭さんは大学在学中に日本人の同級生とサッカーをした際、その同級生が小さい頃から長期的な訓練を受けてきているレベルだとすぐに分かった。一方、中国では大学に入るまでサッカーをしたことが無い大学生がほとんどだ。

 日本の文部科学省が毎年1回公表している「国民の体力・運動能力調査報告書」によれば、1998年から2014年の17年間で日本の6歳から19歳の青少年の体力と運動能力は全体的に緩やかながらも上昇し続けている。

 劉素雲さんは日本の学校における体育が体力アップを目指したのは1950~1970年代初期であるという。工業化社会で大量の人材が必要だったことと、1964年の東京オリンピック開催がその社会的な背景として考えられる。しかし現在では学校の体育は生涯にわたって運動に親しむことを目指しており、その理念は「生きる力」としている。

 日本では学校での体育が重視されており、小中学校の体育の授業時間数の割合は中くらいからやや多めになっている。小学校1年生から4年生までの体育の授業は国語と算数の次に多く、5年生以上になると授業時間数がやや減少するが、基本的に小学校5年生からは運動部での運動種目がほぼ決まり、運動部で定期的な活動に参加する。

 劉さんは日本の学校での体育で最も印象深く感じたのが、日本の社会が体育文化を非常に重視している点だ。政府だけでなく、社会、学校、家庭でも体育の重要性を非常に重視している。

 日本では運動好きで運動能力に優れた子供の保護者はそれを誇りにしており、子供が満足する運動部のために転校することも日本では決して珍しいことではない。

 劉さんは、日本の学校における体育が成功をおさめ、学生の体力と健康状態を常にいい状態で保つことができたのは、体育を重視する学校側の努力だけでなく、社会全体の重視とその完備された制度があったからだと指摘している。

 

(人民網日本語版)

 

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