日本メディアとフィリピン紙が11日に報じた内容によると、海上自衛隊のP3C対潜哨戒機は近日中に南中国海を飛行し、日本政府の南中国海問題における立場を見通しだ。
産経新聞は、「防衛省・自衛隊は、アフリカ・ソマリア沖で海賊対処活動に参加したP3C哨戒機が日本に帰還する際の飛行ルートを見直し、フィリピンやベトナムなど南中国海に面する国の基地を優先的に経由させる方針を固めた」と報じた。
読売新聞は、P3Cの経由地として検討されている地点の地図を掲載した。地図を見ると、P3Cはベトナムのカムラン湾、マレーシアのラブアン島、フィリピンのバラワン島で補給を行う。地図はさらに米ミサイル駆逐艦「ラッセン」が昨年、「南中国海航行」を実施した地点を記した。
P3Cは自衛隊最新の偵察機だ。同機が中国の島礁の上空を飛行すれば、島の施設に対して画像・電子による偵察を行うことができる。
中国海軍軍事学術研究所研究員の張軍社氏は、「日本のこの措置は、軍事目的よりも政治的な色合いの方が強い。日本は南中国海で存在感を示し、米国に誠意を示そうとしている。南中国海の状況把握は、日本のこの措置の重要な点ではない。日本はP3Cがその他の地域を経由できるという、政治的な姿勢を示そうとしている。日本はこうして米国と共に中国をけん制し、南中国海の情勢を乱す。同時にフィリピンやベトナムなどの南中国海に対する主張を間接的に支持する」と分析した。
(チャイナネット)
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