一部のエコノミストがPPI、CPI、失業率、インフレ率、M0、M1、M2など難解な指数を見放し、新しい指数で経済を予測している。というのは、新しい指数のほうが正確に経済の方向性を示せると彼らは考えているからだ。中でも良く知られる新しい指数は、口紅指数、高層ビルの呪い、児童虐待指数、男性下着指数などである。これらの指数は一体どんなものなのか。我々の生活とどんな関係があるのだろうか。
◎顔指数:店員が綺麗なほど不景気
ニューヨークの「オブザーバー」が先ごろ報道した記事によると、もし店員が綺麗になったら、経済が不景気になっていることを示すという。記事の解釈によると、好景気のとき、美しい女性は快適な環境の仕事を探しやすい。たとえば商品コンパニオンやセールスウーマンなどである。また男性は経済に余裕があると愛人を囲いやすくなる。不景気になると女性が仕事を探しにくくなり、愛人現象も少なくなるとしている。
◎口紅指数:口紅が売れると不景気になる
この指数はエスティローダーの前CEOであるLenard Lauder氏が考案したもの。同社の実際のデータを分析してみると、口紅は経済が減速するほど売れる傾向にあることが分かった。金融教育のウェブサイトであるInvestopediaが発表したデータによると、9・11のテロ事件の後に経済が減速したが、口紅の販売量は倍になったという。
アメリカでは、不景気になるたびに口紅の販売量が増加している。「安い非必需品」である口紅は、消費者を「慰める」作用があるのかもしれない。米経済が減速しているとき、それでも人々は強い消費欲を持っている。そこから比較的安い商品への購買につながる。だから経済が低迷すると口紅が大量に売れるのである。
◎ハイヒール指数:好景気の時は低いハイヒールになる
IBMのTrevor Davis氏は、「経済が悪くなるほど、ハイヒールが高くなる」と指摘する。こう考えるエコノミストは少なくない。好景気に沸いているとき、女性は逆に低いハイヒールを履く。1920年代、低いハイヒールやパンプスが売れていた。ところが大恐慌の期間、それらの売上は落ち、逆に丈の高いハイヒールが売れるようになった。
◎ミニスカート指数:短いほど好景気
アメリカのジョージ・テイラー氏は、ミニスカートの裾が短くなるほど株が上がり、長くなるほど株が下がると指摘した。この観点はすでに論証されている。ニューヨークの名店「Smith Barney」はこれに基づき、異なる長さのスカートの年間販売数と株式指数のチャートを比較。1897年から1990年にかけ、スカートの長短と株式の上昇率は確かに相関関係にあった。
当時テイラー氏は、好景気に女性がミニスカートを穿くのは、その中のストッキングを見せびらかすためだと指摘した。不景気になるとストッキングが買えなくなることから長いスカートを穿かざるを得なかったのだ。
(チャイナネット)
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