15日のザ・ストレーツ・タイムズによると、中国人民銀行は14日にラガルド専務理事の声明について「人民元のSDR入りはSDRの代表性と魅力を高めるとともに、現行の国際通貨体制の改善にもつながり、中国と世界にともにメリットをもたらす。中国は各国が人民元のSDR採用を支持することを望む」とコメント。今後については、「中国は全面的な改革深化の取り組みを断固として推進し、金融改革と対外開放を着実に推進する」としている。
日本の毎日新聞は15日、「米国などが主導してきた国際金融分野だが、世界経済で存在感を強める中国の意向を無視できなくなった形だ」と報じた。ロイターは、ラガルド専務理事がIMFの専門家の分析に賛同したことで、人民元は英ポンド、米ドル、日本円、ユーロと同様、国際主要通貨の仲間入りに向けた道が開かれたとし、人民元のSDR採用は、中国が世界第二の経済大国として成熟しつつあることの表れだと指摘する。ブルームバーグは、「世界経済がより安定した時代に入る」と予想。「人民元はSDR採用後、米ドルと相互に補完し合い、世界の通貨体系の一層の多様化を促す」との見方を示した。
(チャイナネット)
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