10月17日、イギリスのロンドンで、中国の国旗とイギリスの国旗がバッキンガム宮殿の前の並木道の両側に掲げてある。イギリス女王のエリザベス2世の招請に応じて、中国の習近平国家主席が10月19日から23日まで、イギリスを公式訪問する。
【新華社ブリュッセル10月19日】習近平主席は10月19日から23日にかけてイギリスを公式訪問する。今回の訪問は中国の国家主席にとっての10年ぶりのイギリス公式訪問であり、中国側の欧州に向けた再度の重大な外交行動でもある。曲星ベルギー駐在中国大使は15日、新華社記者の特別取材に応じた際、習近平によるイギリスへの「点対点」の訪問は、中英関係の発展を推進する重要な措置だけでなく、欧州関係発展の全局にとっても重要な意義を持つと指摘した。
曲星大使は「欧州のような遠いところに対して、中国の指導者の訪問は、一般的には多国間の国際会議と結びつけられ、同時に多数の国を訪問し、訪問の効率を向上させています。しかし今回習近平主席が単独でイギリスを訪問することは、中国のイギリス及び欧州連合(EU)への高度な重視を反映しています。」と語った。
曲星大使は、イギリスはEUの中で「非常に特徴がある」国で、習近平主席の訪英は、「英中関係に対し重点的な推進を行う1つの措置」であるだけでなく、「EUの全局に対しても非常に重要な意義をもつ」とみなしている。
曲星大使は次のように語った。中国は一つの連合し、強大で、発展した欧州を見届けることを望んでおり、同様に欧州も中国が更に改革し・発展し・繁栄することを望んでいる。欧州の多くの政治家が長期的な戦略の角度から中欧関係について考慮・分析し、把握している。欧州が対中政策に関する6つの報告書をすでに続けて発表したことは、欧州の中国に対する重要性の認識を体現している。訪英中、習近平主席は中国の内外政策について全面的且つ系統的に述べ、中英及び中欧の次の段階の経済貿易協力に対し方向を明示する見通しだ。
曲星大使は、中英・中欧の経済貿易協力の発展はその「前途が楽観的」で、特に中国の「帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」発展の提唱をイングランド北部の振興計画や欧州委員会のユンケル委員長の提案する投資計画(EU Juncker investment plan )、欧州横断運輸ネットワーク(trans-European transport network)及び欧州2020発展要綱などとドッキングさせることに対し「自信満々」だと考えている。
曲星大使は次のように語った。金融危機の欧州への影響はまだ完全には消えておらず、それぞれの国では、流動性に欠ける問題をもつが、中国は比較的強い外貨準備高を有し、また中国はインフラ建設でも豊富な経験と実力を蓄えている。よって、融資の角度からであっても、インフラ建設の実力と中国の貨物そのものの巨大な流通量から見ても、中欧戦略計画のドッキングは「希望でいっぱい」であり、「互恵・ウィンウィン」なものだといえる。
(新華網日本語)
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