英エコノミスト誌は9月12日、「中国の製造業は依然として世界一」と題した記事を掲載した。要約は下記の通り。
ハイテク技術が人々を驚かせ、(政府が)サービス業の発展の提唱を強める中、人々は中国の現代経済の基礎が、多くの低技術の製造業によって支えられていることを忘れがちだ。中国の製造業は現在、危険な状態だとされている。工場の経営が悪化し、人件費が高騰し、多くの雇用が欧米に回帰している。中国の高官は、唯一の手段により対応している。中国政府は5月に「中国製造2025」を発表した。これは巨額の資金を必要とする一大プロジェクトで、行政命令、補助金、その他の措置により、製造メーカーのアップグレードを促す。中国を2025年までに、グリーン発展 革新駆動型の「世界製造強国」にする。
中国は世界屈指の製造大国で、世界の製造業の付加価値の4分の1弱を占めている。ペンシルバニア大学ウォートン校のリサーチによると、中国は依然として多くの業界のリーダーであり、先進国への回帰は小規模に限られている。中国は依然として、アジアの工場の中心だ。中国は整ったインフラ、真面目で作業に熟練している多くの労働者を持つ。人件費が高騰しているが、中国の労働生産性はインドやベトナムなどのライバルを大きく上回る。