国務院新聞弁公室は6日、白書「民族区域自治制度の西蔵における実践成功」を発表し、民族区域自治制度の実施により西蔵(チベット)自治区にもたらされた驚天動地の変化を全面的に紹介した。白書によると、同自治区の発足から今日まではわずか50年だが、驚天動地の巨大な変化が起こった。今日の西蔵は、史上最も輝かしい時期にある。
同白書は、民族区域自治制度は中国の統一的な多民族国家という基本的な国情および西蔵地域の実際の状況に合致している。西蔵が民族区域の自治という道を歩んだことは、民衆が解放され立場が変わり、自分が主人公になるという正しい選択であり、西蔵の各民族の根本的な利益にかなうと指摘している。
同白書は約2万2千文字で、多くのデータと事実をもとに8つの側面から西蔵で民族区域自治制度を実施した前後に起こった重大な変化を紹介している。▽かつての西蔵の暗黒時代と遅れた様子▽発展と進歩の道を歩む▽国情に合致した政治制度▽民衆が主人公になることの保障▽民衆の福祉の大々的な増進▽優れた伝統文化の保護と継承▽宗教信仰の自由の尊重と保護▽エコ文明建設の推進、の8側面だ。
同白書によると、1950年代に至るまで、西蔵の社会は政教一致の封建的農奴制による統治が続き、この数百年にわたって続いた暗黒の制度は、人権を蹂躙し人間を損なう人類社会で最も遅れた制度だった。1959年に民主的改革が実施され、65年に民族区域自治制度が実施されると、西蔵はまったく新しい社会主義制度をうち立てただけでなく、経済社会発展の歴史的な飛躍を遂げた。西蔵は全国の各民族と団結して戦い、ともに平等な発展を遂げ、ともに繁栄進歩するという光ある道を歩むことに成功した。
また同白書は次のように指摘する。民族区域自治制度の実施は、西蔵の各民族が主人公となり、国と社会の本当の主人になる上で、制度的な保障を提供した。だが長年にわたり、ダライ・ラマ14世のグループが「西蔵独立」という政治的思惑から、「中間路線」を絶えず吹聴し、「大チベット区」や「高度な自治」を大々的に喧伝し、民族区域自治制度を否定し、民族区域自治制度の下での西蔵の発展・進歩を否定してきた。ダライ・ラマのグループの国を分裂させようとする行動は、中国の憲法と国家制度に完全に背くものであり、西蔵の各民族民衆の根本的利益を極めて大きく損なうものであり、西蔵の各民族民衆を含む中国国民全体の断固たる反対に遭い、失敗する運命から逃れられない。
同白書は、民族区域自治制度の下で、西蔵の経済社会の発展が絶えず新たなステージに進み、飛躍的な発展を遂げている。経済の急速な発展と社会の全面的な進歩により、西蔵の各民族民衆は実質的なメリットを享受し、民衆の生存権と発展権が効果的に保障され、社会は調和し安寧している。現在の西蔵は伝統と現代が交錯し融合する中で、その文化が新たな活力を絶えず放出していると指摘している。
同白書によると、長年にわたり、中央政府と西蔵自治区政府は、人々の宗教信仰の自由という権利を十分に尊重し、さまざまな宗教の各宗派をどれも平等に尊重し保護し、正常な宗教活動と信仰は法律によって保護されてきた。
また同白書は、西蔵自治区政府は経済の法則、社会の法則、自然の法則を遵守し、経済、社会、生態が調和し統一されることを重視し、持続可能な発展の道を歩むことを堅持してきた。ここ数年来、自治区政府は西蔵のエコ安全障壁の建設およびエコの西蔵・美しい西蔵の建設という戦略的目標をうち出し、西蔵の生態環境の保護・建設を全面的に計画し実施していると説明する。
同白書によると、過去50年間に、中国共産党と中央政府のしっかりした力強い指導の下、民族区域自治制度の実施を通じて、西蔵は遅れから進歩へ、貧しさから豊かさへ、閉鎖から開放へと移り変わり、社会制度は歴史的な飛躍を遂げ、社会の様相には驚天動地の変化が訪れた。事実が証明するように、民族区域自治制度の実施は、西蔵の歴史的発展と社会的進歩における客観的な要求であり、西蔵の各民族民衆の根本的な利益に合致することだ。
(人民網日本語版)
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