低調が伝えられていた海信集団(ハイセンス グループ)だが、このほど突然、日本のシャープの一部事業をごくりと飲み込んだ。同集団の林瀾副総裁(副社長)は、「海信には海外での買収のチャンスも経験もあるが、2つのブランドをうまくやっていくのは一種の試練であることは確かだ」と述べた。「新京報」が伝えた。
▽シャープの引き継ぎ 海信が出すのはどんなカード?
「液晶の父」シャープの技術の蓄積、生産能力、ルートなどの資源は、海信が長年憧れていたもので、ついに手に入れるチャンスがやって来た。
海信とシャープは7月31日、海信が2370万ドル(約29億4804万円)でシャープのメキシコ生産拠点を買収することを明らかにした。
今回の買収には、シャープの年間300万台の液晶テレビ生産能力をもつメキシコ生産拠点の全株式、北米 中南米地域(ブラジルを除く)におけるテレビブランドの使用権が含まれる。
林副総裁は、「北米 中南米市場でシャープブランドを引き継いだ後は、海信とシャープの2つのブランドをそれぞれ独立させて運営することになる。海信は次世代ULEDディスプレー技術とインターネットインタラクション技術をシャープブランド製品に移植する」と話す。
また林副総裁は、「海信の最近の戦略的目標はテレビの世界主要ブランドになり、上位3位に入ることだ。海信ブランドのテレビは米国ではウォルマート、ベストバイ、KSTなどさまざまなタイプの巨大販売ルートで取り扱われ、順調に発展している」と話す。