【新華社ニューヨーク6月15日】最近、米国で上場した中国概念股(中概股と簡略し、中国の企業が海外で直接あるいは間接に発行している株式のことである。) 私有化によって再び大量の上場廃止現象が起こっている。今週中国概念股の私有化に関する情報はより一層、市場への注目が集まっている。現在の中概股私有化の一つの重要な目的は、国内資本市場への回帰と言える。アナリストは、当時の海外進出は一種の策略であり、今日の回帰はさらには一種の策略であり、資本市場の開放で「いったりきたりする(海外進出、また回帰」のがより一層、便利になると指摘する。
今年、数十社の中概股が私有化路線をスタートし、今週はより多くの企業が私有化を発表した。6月9日に易居中国が私有化買収意向書を受け取ったと発表し、中国手游(CMGE)も同日、私有化協定に調印したと発表した。6月10日、世紀互聯と人人網は私有化意向書を受領したとそれぞれ発表した。如家快捷は11日、私有化買収意向書を受領したと発表した。
米国EJF資産管理有限公司のファンドマネージャー、李浩東博士は、次のように述べた。中概股の私有化の一つの重要な要素は、アービトラージ(裁定取引)だ。中国A股のセカンドボード(二部市場)はハイテク株の推定値が非常に高いが、中国で最も優良な一部のハイテク企業は海外市場で大幅に過小評価されている。資本はこれらの良質の資産をA股市場に持ち帰りたいと考えるのは、自然な経済現象と言える。
李浩東博士はまた、次のように指摘する。米国のアマゾン、フェイスブックの推定値は非常に高いが、実質的な利益は相当少ない。米国がイノベーションに富む国になった背景は、資本市場のサポートを得ていたからだ。米国企業のイノベーションが充実していれば、市場のそれに対する推定値は高くなる。これは一種の奨励になる。一方で、中概股の企業は米国で奨励を受けることができない。中国経済の伸び率が鈍化し、米国の多くの投資家が中国企業を高く評価していないため、中概股が人々に忘れられた片隅に追いやられている。
李浩東博士はまた、次のように説明した。以前に中国と海外市場で推定値に誤差があったのは、資本の制限があり、中国の資本市場が対外に開放されていなかったためだ。一方で、QDII、滬港通、ファンドの相互承認などの措置の改善と発表に伴い、中国市場はより一層、開放されている。良質の資産を中国市場に流入させることで、資金も自然と集中してきている。
ニューヨーク、イェシーバー大学商学部の黄河教授は次のような見解を示した。近年は、中国中概股の実績を終始、疑問視する米国投資家がいるため、一部の中国中概股の推定値が低下している。次に、米国上場の監督管理コストが高く、特に2002年以降に、米国の『ソックス ホウサーベンス・オクスリー法』で各種の報告書を用意することが義務付けられ、毎年の経費が200万ドル以上になっている。米国上場の中国企業はまた、大な証券団体訴訟のリスクに直面している。
中国中概股「家帰り(回帰)」の道のり困難について、黄河教授は次のように語った。中国企業の上場は米国企業と条件が異なり、多数の
法律要件に適合しなくてはならず、財務報告書、業績もおそらく異なる。「困難が多いが、大いに将来性がある。」
(新華網日本語)
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