中国山東省では胃がんが少ないが、その理由は食卓にあった。 山東省の家庭の食卓には、必ずと言っていいほどニンニクとネギが並ぶ。この2種類の野菜は、現地で生産されたものがほとんどで、山東省の胃がん発生率を引き下げている野菜でもある。 健康時報が報じた。
ニンニクエキスは、発がん物質である亜硝酸塩を減少させることができ、ネギはプロピレンスルフィドを含み、胃腸の細菌が硝酸塩を発がん物質であるニトロソアミンに変えるのを抑制してくれる。
山東省の多くの家庭にはニンニクすりおろし器があり、すったニンニクを生野菜に混ぜて食べる。同省では、ニンニクに火を通して食べる人は少ない。
福建省腫瘍病院が以前に実施した、胃がんと各地域の食習慣や栄養との関係に関する調査によると、山東省は胃がんが少ない地域で、ニンニクを良く食べることが胃がんの発生率を引き下げていることが分かった。