【新華社ジュネーブ4月5日】世界貿易機関(WTO)はこのほど、世界の貿易データと見通しに関するリポートを発表し、2020年に予測を上回った世界貿易が21年も持続的に回復しており、今年のモノ貿易量が8・0%増、22年が4・0%増になると予測した。
リポートでは、米国の大規模な景気刺激策などの影響を受け、北米が今年、世界のモノ貿易需要をけん引する主要地域になると指摘。アジアはモノ輸出量が8・4%増と予測されており、世界で最も輸出伸び率が高い地域の一つとなっている。
WTOは昨年10月、20年の世界のモノ貿易量が新型コロナウイルス感染症の影響を受け、9・2%減になると予測したが、実際は5・3%減にとどまった。WTOは、新型コロナワクチンの接種や複数の国・地域による財政・金融政策の実施、中国などのアジアの国・地域が実施した効果的な感染対策による経済の落ち込み防止など、複数の要因が世界の貿易需要を喚起し、より深刻な世界貿易の後退を回避したとの見解を示した。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。