【新華社北京３月１０日】中国国家航天局の張克倹（ちょう・こくけん）局長とロシア国営宇宙企業「ロスコスモス」のドミトリー・ロゴジン社長は９日、両国政府の承認を得て、テレビ会議を通じ「中華人民共和国政府とロシア連邦政府の国際月面科学研究ステーション建設協力に関する了解覚書」に署名した。双方は「共商、共建、共享」（共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う）との原則を堅持し、同ステーションをめぐる幅広い協力を推進。関心ある全ての国や国際パートナーに開放するとともに、科学研究・交流を強化し、全人類の平和的な宇宙探索利用を促進する。
国際月面科学研究ステーションは、月面または月軌道上で、月の探査・利用や月からの地球観測、基礎科学実験、技術検証など多分野・多目標の科学研究活動を行い、長期にわたり独自運営する総合的科学実験拠点となる。両国は同ステーションの建設プロジェクトの枠内で、宇宙科学や宇宙設備、宇宙技術の研究開発・利用経験を生かし、建設ロードマップを共同で制定。国際航空宇宙業界への紹介を含め、プロジェクトの計画や論証、設計、研究開発、実施、運営などの面で緊密に協力する。
中国とロシアは、宇宙技術、宇宙科学、宇宙利用分野で協力に注力しており、一連の協定を順次締結し、月と深宇宙探査についての協力を積極的に推進している。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
