【新華社北京12月21日】中国国家郵政局のモニタリングデータによると、中国の年間宅配取扱量は21日に800億件を初めて突破、過去最高を更新した。
中国の郵政・宅配業は今年に入り、低調なスタートから次第に拡大する基調が続いている。1月は新型コロナウイルスの流行と春節(旧正月)連休のダブルパンチを受け、宅配取扱量が初めて前年同月比16・0%前後のマイナス成長に落ち込んだが、郵政・宅配業の営業再開に伴い、2月は急回復、プラス成長(0・2%増)に転じ、3月は伸び率が23・0%に拡大した。第2四半期(4~6月)に入ると、各業界で生産・営業再開が進んだのを受け、伸び率は30・0%台に拡大、5月の取扱量は2018年2月以来の高水準となる41・1%増を記録した。さらに、9月は44・6%増に上り、最高記録を更新した。現在は郵政・宅配業の取扱量が1日当たり2億件以上が常態となっており、1日当たりの利用者は延べ4億人近くで、人々の生活を支える役割が顕著になっている。
国家郵政局の関係者は、郵政・宅配業が逆風に立ち向かい高成長を取り戻した背景には、業界の素早い営業再開のほか、中国消費市場のオンラインと実店舗融合の加速、都市・農村など市場の急成長により、宅配市場の拡大が進んでいることがあるとの見解を示した。
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