【新華社南京3月13日】中国科学院南京地質古生物研究所は11日、中国と英国の地質学者によるチームがこのほど、約3千万年前の青海省ツァイダム(柴達木)盆地は涼しく、湿度が適度で、温帯の落葉広葉樹林に覆われており、現在の極端な乾燥気候とは大きく異なっていたことを新たに発見したと明らかにした。
ツァイダム盆地は中国三大内陸盆地の一つで、青海チベット高原東北部に位置する。乾燥気候が特徴で、気温の変化が激しく、朝晩の気温差が30度前後に達することもある。
研究チームは今回、同盆地北部で約3千万年前の植物化石群を発見。研究者が分析プログラムで化石を研究し、大気・海洋の総合循環模型と結び付けて当時の気候と標高を再現した。
その結果、年平均気温が1・9度、年間降水量82・7ミリメートルという寒冷で乾燥している化石発見場所と異なり、3千万年前のツァイダム盆地は涼しく、湿度も適度であったことが分かった。当時の年平均気温は11・6度前後で、冬は0度近くで夏は涼しく、季節による温度差も今ほど大きくなかった。当時の年間降水量は千ミリを超えていたと見られ、夏はからっと、冬は湿潤で、季節による降水量の差は比較的小さかった。
研究成果はこのほど、英文科学雑誌「Earth and Planetary Science Letters」に掲載された。
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