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ホテル業界 積極的に自助努力、ハイテクも導入
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2020-03-12 08:49:52 | 新華社 | 編集: 张一

 【新華社上海3月12日】新型コロナウイルスによる肺炎の影響を受け、中国のホテルの宿泊者数は一時、最悪に落ち込んだ。各地方で営業再開が進むにつれ、ホテル業界も積極的に自助努力している。

 各地の営業再開に伴い、出稼ぎ労働者は都市に戻ると、しばらくは自宅隔離の必要があるが、自宅が隔離基準を満たさない者は、ホテル業界の最新顧客となっている。錦江国際(集団)、華住酒店集団、首旅如家酒店集団などのホテルグループは、次々と「隔離ルーム」を売り出している。

 華住酒店集団傘下の漢庭酒店上海徐家匯中心ホテルの責任者によると、隔離ルームの提供を始めて以来、客室稼働率は30%〜50%上昇した。

 一部の高級ホテルでは、デリバリーサービスの提供を始めた。上海衡山賓館(ホテル)の劉翔(りゅう・しょう)市場総監によると、同ホテルは3月から、周辺のオフィスビルと住民向けに、弁当のデリバリーサービスを始めた。上海市徐家匯ビジネス街のあるインターネット会社から、一括注文についての相談を受けたという。

 ホテル管理システムサービスを手掛ける北京住哲信息技術のビッグデータによると、2日時点で、全国のホテル稼働率は47%だが、徐々に上昇する傾向にある。

 政府も一連の支援策を発表した。例えば、新型肺炎の対策期間中、宿泊・飲食企業などの生活サービス収入の付加価値税を免除し、甚大な影響を受けた宿泊・飲食などの業界に対する貸し剥がしや貸し渋り、融資停止を禁止するなど。

 大手観光グループも社会的責任をより積極的に果たしている。錦江国際(集団)は35億元(1元=約15円)を調達し、流動性支援融資や物資調達支援融資などの措置を打ち出し、流動性の行き詰まったホテルを支援している。

 上海市青浦区では、ホテル向けに、中国語と英語に対応する訪問客健康登録二次元バーコードのミニプログラムを設計している。紙とペンの代わりに、携帯電話で関連情報を記入することで、近距離接触を避けて人から人への交差感染リスクを最小限にとどめ、登録情報の有効性と遡及性を保証している。

 華住酒店集団やアリババグループ傘下の未来型ホテル「菲住布渇酒店(FlyZooHotel)」などは、ロボットによるルームサービス、自動チェックイン・チェックアウト、スマートな「無接触」サービスを強化し、感染予防の観点から宿泊客を安心させると共に、新型肺炎終息後の新サービスを模索している。(記者/陳愛平、余俊傑)

 

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新華網日本語

ホテル業界 積極的に自助努力、ハイテクも導入

新華網日本語 2020-03-12 08:49:52

 【新華社上海3月12日】新型コロナウイルスによる肺炎の影響を受け、中国のホテルの宿泊者数は一時、最悪に落ち込んだ。各地方で営業再開が進むにつれ、ホテル業界も積極的に自助努力している。

 各地の営業再開に伴い、出稼ぎ労働者は都市に戻ると、しばらくは自宅隔離の必要があるが、自宅が隔離基準を満たさない者は、ホテル業界の最新顧客となっている。錦江国際(集団)、華住酒店集団、首旅如家酒店集団などのホテルグループは、次々と「隔離ルーム」を売り出している。

 華住酒店集団傘下の漢庭酒店上海徐家匯中心ホテルの責任者によると、隔離ルームの提供を始めて以来、客室稼働率は30%〜50%上昇した。

 一部の高級ホテルでは、デリバリーサービスの提供を始めた。上海衡山賓館(ホテル)の劉翔(りゅう・しょう)市場総監によると、同ホテルは3月から、周辺のオフィスビルと住民向けに、弁当のデリバリーサービスを始めた。上海市徐家匯ビジネス街のあるインターネット会社から、一括注文についての相談を受けたという。

 ホテル管理システムサービスを手掛ける北京住哲信息技術のビッグデータによると、2日時点で、全国のホテル稼働率は47%だが、徐々に上昇する傾向にある。

 政府も一連の支援策を発表した。例えば、新型肺炎の対策期間中、宿泊・飲食企業などの生活サービス収入の付加価値税を免除し、甚大な影響を受けた宿泊・飲食などの業界に対する貸し剥がしや貸し渋り、融資停止を禁止するなど。

 大手観光グループも社会的責任をより積極的に果たしている。錦江国際(集団)は35億元(1元=約15円)を調達し、流動性支援融資や物資調達支援融資などの措置を打ち出し、流動性の行き詰まったホテルを支援している。

 上海市青浦区では、ホテル向けに、中国語と英語に対応する訪問客健康登録二次元バーコードのミニプログラムを設計している。紙とペンの代わりに、携帯電話で関連情報を記入することで、近距離接触を避けて人から人への交差感染リスクを最小限にとどめ、登録情報の有効性と遡及性を保証している。

 華住酒店集団やアリババグループ傘下の未来型ホテル「菲住布渇酒店(FlyZooHotel)」などは、ロボットによるルームサービス、自動チェックイン・チェックアウト、スマートな「無接触」サービスを強化し、感染予防の観点から宿泊客を安心させると共に、新型肺炎終息後の新サービスを模索している。(記者/陳愛平、余俊傑)

 

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