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1オンス1300ドル強に 金価格、さらに上昇の声
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2019-02-25 14:25:06 | 新華社 | 編集: 郭丹

 

資料写真 

【新華社北京2月25日】昨年末から金価格の上昇が続いている。1月に3%値上がりしたが、最近はさらに上昇するとの声がしきりだ。

 金融情報大手Windによると、19日、金現物が1オンス1330ドル(1ドル=約111円)を突破した。これは昨年4月以来、初めて。

 ニューヨーク商品取引所金先物市場で、取引が最も活発な4月金先物価格が19日、前営業日比22・7ドル(1・72%)高の1オンス1344・8ドルで取引を終えた。

 業界関係者によると、国際政治・経済情勢が複雑で刻一刻と変わる中、投資家たちのリスクヘッジの心理が高まっている。同時に、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを見送るという市場関係者の予想、ドル指数への下落圧力などの要因が国際市場の金相場を下支えする重要な材料だ。

 金市場のベテランアナリスト、肖磊(しょう・らい)氏は「今のところ、今回の金値上がりはまだ続いている。実体経済の消費ニーズが安定する中、投資ニーズも活発化している」と述べた。

 市場リスクヘッジ心理の変化を測る金ETF(上場投資信託)の建玉残高はこの見方を裏付けた。世界最大級の金ETFであるSPDRの建玉残高は792・45トンで、昨年10月初めの段階的な低水準を60トン上回った。

 ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)がこのほど発表したリポートによると、2012年以来、金ETFの建玉残高が昨年1千億ドルを初めて超えた。金ETFの需要が旺盛なことは金の長期的な戦略的資産としての地位の強化を示している。

 肖磊氏は「中国市場は今後、長期間、金相場の重要な下支えだ。昨年、中国は世界最大の金消費・生産国としての地位を保っており、金の需要が伸びたが、生産量は減少した。国内市場の供給不足分は国際金相場の動きを左右する要因となる」と述べた。 ただ、短期投資戦略で見ると、最近高騰した金価格が値を戻す可能性があると、多くの業界関係者はみる。

 ポータルサイト大手・網易(ネットイース)傘下の投資APPである易竜智投のアナリスト、劉思源(りゅう・しげん)氏は、世界経済減速や英国のEU離脱、米国経済減速リスク増加などの要因を背景に、リスクヘッジ手段としての金の魅力が増している。数カ国の中央銀行は金備蓄を増やしている。このため、今年の金の値動きを好感していると述べた。

 

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1オンス1300ドル強に 金価格、さらに上昇の声

新華網日本語 2019-02-25 14:25:06

 

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【新華社北京2月25日】昨年末から金価格の上昇が続いている。1月に3%値上がりしたが、最近はさらに上昇するとの声がしきりだ。

 金融情報大手Windによると、19日、金現物が1オンス1330ドル(1ドル=約111円)を突破した。これは昨年4月以来、初めて。

 ニューヨーク商品取引所金先物市場で、取引が最も活発な4月金先物価格が19日、前営業日比22・7ドル(1・72%)高の1オンス1344・8ドルで取引を終えた。

 業界関係者によると、国際政治・経済情勢が複雑で刻一刻と変わる中、投資家たちのリスクヘッジの心理が高まっている。同時に、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを見送るという市場関係者の予想、ドル指数への下落圧力などの要因が国際市場の金相場を下支えする重要な材料だ。

 金市場のベテランアナリスト、肖磊(しょう・らい)氏は「今のところ、今回の金値上がりはまだ続いている。実体経済の消費ニーズが安定する中、投資ニーズも活発化している」と述べた。

 市場リスクヘッジ心理の変化を測る金ETF(上場投資信託)の建玉残高はこの見方を裏付けた。世界最大級の金ETFであるSPDRの建玉残高は792・45トンで、昨年10月初めの段階的な低水準を60トン上回った。

 ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)がこのほど発表したリポートによると、2012年以来、金ETFの建玉残高が昨年1千億ドルを初めて超えた。金ETFの需要が旺盛なことは金の長期的な戦略的資産としての地位の強化を示している。

 肖磊氏は「中国市場は今後、長期間、金相場の重要な下支えだ。昨年、中国は世界最大の金消費・生産国としての地位を保っており、金の需要が伸びたが、生産量は減少した。国内市場の供給不足分は国際金相場の動きを左右する要因となる」と述べた。 ただ、短期投資戦略で見ると、最近高騰した金価格が値を戻す可能性があると、多くの業界関係者はみる。

 ポータルサイト大手・網易(ネットイース)傘下の投資APPである易竜智投のアナリスト、劉思源(りゅう・しげん)氏は、世界経済減速や英国のEU離脱、米国経済減速リスク増加などの要因を背景に、リスクヘッジ手段としての金の魅力が増している。数カ国の中央銀行は金備蓄を増やしている。このため、今年の金の値動きを好感していると述べた。

 

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