【新華社北京9月16日】米アップルは12日、カリフォルニア州の本社で新製品を発表した。注目すべきは新型iPhone(アイフォーン)が同社「史上最大の画面」を搭載しているだけでなく、物理SIMカードを2枚同時に利用できるデュアルSIM対応の中国限定モデルを開発したことだ。
専門家は、世界のスマートフォン市場の成長が鈍化する中で、同社は今回、アジア市場を重視しているとみる。特に中国市場に重点を置いており、その依存度は高まっているが、これまでより大きく高価なものになった背景には、同社の優位性が多くの課題に直面していることが挙げられるという。
中国は世界で上位の消費市場で、特にスマートフォンやインターネット市場では世界をリードしている。米調査会社IDCによると、今年4~6月の中国のスマートフォン市場シェアでアップルは5位、出荷台数は前年同期比で10%以上減少した。一方、世界のスマートフォン市場では中国のスマホ大手の華為(ファーウェイ)が出荷台数でアップルを抜き、韓国サムスンに次ぐ第2位になった。
専門家は、アップルが中国市場限定の物理SIMカード2枚のデュアルSIM対応モデルを発売することは、アジア市場全体の需要に合わせた大型ディスプレイ搭載モデルを投入することと併せ、中国の消費者を取り込みたいという切迫した心情の表れだとみている。
また、新型アイフォーンがカメラ機能のハードウェアと技術の改良に力を入れていることは、同社が誇るカメラ機能が中国ひいてはアジア市場で、中国国産ブランドなど多くの競合他社の「追い上げ」に遭っていることを反映しているという。
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