【新華社成都9月3日】キャノンの中国法人、佳能(中国)有限公司の南西地域首席代表、田村航氏は8月31日、四川省成都市で、間もなく市内で開かれる第17回中国西部国際博覧会に同社が出展予定であることを明らかにした。中国の国家レベルの総合博覧会への出展は初めてだという。
田村氏は「今年の博覧会にとても期待している。中国のビジネス向け市場へ参入するとても良い機会だ」と述べた。
同社は今回の博覧会で業務用の映像製品とセキュリティー製品を重点的に出展する。田村氏は、同社の業務向けと個人向けの比率は世界的には7対3だが、中国市場では比率が逆になっていると指摘。西南市場では今後5年間でこの比率を1対1に書き換えていく意向を示した。
田村氏は「中国に進出してから20年間、一貫してカメラを主力商品としてきた。数年前からはB2B(企業間取引)へのモデルチェンジを提唱してきたが、正式に実施されるのは今年から」と述べ、成都市や重慶市には多くの大企業が集中しており、同社の西南地域でのビジネス向けの市場の潜在力は大きいとの見方を示した。同社の西南市場の売上でオンライン販売が占める割合は10%にすぎず、今後はオンライン販売と直販に力をいれていくという。
同博覧会は「一帯一路」構想と西部大開発の推進を目的とした国家級国際総合博覧会として、2000年の創設以来、すでに16回開催されている。今回の博覧会の展示総面積は約26万平方メートルで、来場者と出展者合わせて6万人を見込んでいる。うち、2万人は海外からの参加だという。(記者/王迪)
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