【新華社北京9月17日】中国国家統計局は、8月の経済情勢について「各地域・各部門は共産党中央と国務院の各政策・措置を真摯に貫徹し、生産・需要ともに穏やかで、就業と物価が安定し、構造転換・高度化が続き、質と効率が改善し、国民経済は全体的に安定の中で上向くすう勢にある」と説明し、さらに次のような見解を示した。
▽工業生産はやや拡大、企業利益が急成長
8月、全国一定規模以上(年商2千万元以上)工業企業による前年同月比の実質成長率は6・1%となり、前月より0・1ポイント拡大した。1~8月、全国一定規模以上の工業企業増加値(付加価値)は前年同期比6・5%増となり、1~7月を0・1ポイント下回った。経済形式別では、8月、国有持株企業の増加値は前年同期比5・6%増、集団所有制企業は1・2%減、株式制企業は6・4%増、外商および香港・マカオ・台湾企業は4・9%増だった。
3大部門別では、8月、採鉱業の増加値は前年同月比2・0%増、製造業は6・1%増、電力、熱エネルギー、天然ガスおよび水生産・供給業は9・9%増だった。工業はミッドエンド・ハイエンドへのまい進が続く。1~8月、ハイテク製造業の増加値は11・9%増、設備製造業は8・8%増、戦略的新興産業は8・8%増となり、一定規模以上の工業企業全体をそれぞれ5・4ポイント、2・3ポイントと2・3ポイント上回った。工業新製品が急成長した。1~8月、新エネルギー車(NEV)の生産台数は56・0%増、産業用ロボットは19・4%増、集積回路の生産量は13・4%増だった。企業利益が急成長した。1~7月、全国一定規模以上工業企業の利益総額は前年同期比17・1%増の3兆9038億元となり、売上高営業利益率は6・46%で前年同期を0・4ポイント上回った。
▽サービス業は成長を持続、近代化サービス業は発展の勢いを保つ
8月、全国サービス業生産指数は前年同期比7・5%増となり、前月を0・1ポイント下回った。そのうち、情報伝送・ソフトウェア・情報技術サービス業は38・8%増、リース・ビジネスサービス業は9・8%増となった。1~8月、全国サービス業生産指数は前年同期比7・9%増だった。1~7月、一定規模以上サービス業の企業売上は前年同期比12・4%増。そのうち、戦略的新興サービス業は16・4%増、科学技術サービス業は16・1%増、ハイテクサービス業は14・5%増となり、一定規模以上のサービス業全体をそれぞれ4・0ポイント、3・7ポイント、2・1ポイント上回った。一定規模以上のサービス業企業の利益は16・2%伸びた。
▽市場販売がやや加速、ハイエンド商品消費は急成長を持続
8月、社会消費財小売総額は9・0%増の3兆1542億元(1元=約16円)、成長率は前月を0・2ポイント上回った。1~8月、社会消費財小売総額は前年同期比9・3%増となり、1~7月と横ばいだった。地域別では、都市部の消費財小売額は8・8%増の2兆7169億元、農村部は10・2%増の4373億元だった。分野別では、8月の飲食収入は9・7%増の3516億元、商品小売は8・9%増の2兆8026億元。ハイエンド商品の販売が急増した。1~8月、限額以上(卸売は年商2千万元以上、小売は年商500万元以上)の企業による商品小売額のうち、化粧品類の小売額は前年同期比12・6%増、家具類商品は10・2%増となり、社会消費財小売全体をそれぞれ3・3ポイント、0・9ポイント上回った。新型消費が大きく発展した。1~8月、全国のオンライン小売総額は28・2%増の5兆5195億元。そのうち、実物商品のオンライン小売額は28・6%増の4兆1993億元となり、社会消費財小売総額に占める比率は17・3%となり、前年同期を3・5ポイント上回った。非実物商品のオンライン小売額は27・2%増の1兆3202億元だった。
▽投資構造の適正化が続き、民間投資と製造業投資が急成長
1~8月、全国固定資産投資(農家を除く)は前年同期比5・3%増の41兆5158億元となり、成長率は1~7月を0・2ポイント下回った。そのうち、民間投資は8・7%増の25兆9954億元だった。産業別では、第一次産業の投資は前年同期比14・2%増、第二次産業は4・3%増となり、製造業は7・5%増で1~7月を0・2ポイント上回った。第三次産業の投資は前年同期比5・5%増となり、そのうち、インフラ投資は4・2%増だった。ハイテク製造業は12・9%増、設備製造業は9・2%増となり、投資全体の成長率をそれぞれ7・6ポイントと3・9ポイント上回った。1~8月、全国不動産開発投資は10・1%増の7兆6519億元、全国分譲住宅販売面積は4・0%増の10億2474万㎡、全国分譲住宅売上は14・5%増の8兆9396億元だった。
▽失業率はわずかに低下、就業情勢は全体的に安定
8月、全国都市部で調査した失業率は5・0%となり、前月と前年同月よりそれぞれ0・1ポイント低下した。31大都市で調査した失業率は4・9%となり、前月より0・1ポイント低下し、前年同期とは横ばいだった。そのうち、全国企業就業者の平均労働時間は前月より0・1時間増え、46・1時間となった。
▽消費価格がやや上昇、工業品価格は上げ幅低下
8月、全国消費者物価指数(CPI)は前年同期比で2・3%上昇し、前月より0・2ポイント拡大した。品種別では、食品・煙草・酒類は前年同期比で1・9%上昇し、衣類は1・3%、居住類は2・5%、生活用品およびサービスは1・6%、交通・通信は2・7%、教育・文化・娯楽は2・6%、医療・保健は4・3%、他の用品とサービスは1・2%とそれぞれ上昇した。1~8月、全国CPIは前年同期比で2・0%上昇した。8月の全国生産者物価指数(PPI)は前年同月比で4・1%上昇し、前月より0・5ポイント低下した。工業生産者仕入価格は前年同月比で4・8%上昇し、前月より0・5ポイント拡大した。1~8月、全国PPIは前年同期比4・0%増、工業生産者仕入価格は4・5%増となった。
▽輸出入は急増、貿易黒字は大幅に縮小
8月、輸出入総額は前年同期比12・7%増の2兆7097億元となり、成長率は前月より0・2ポイント拡大した。そのうち、輸出額は7・9%増の1兆4447億元、成長率は前月を1・9ポイント上回った。輸入額は18・8%増の1兆2650億元、成長率は前月を2・1ポイント下回った。輸出と輸入を相殺すると、1798億元の黒字となったが、前年同期より34・2%縮小した。1~8月、輸出入総額は9・1%増の19兆4297億元だった。そのうち、輸出額は5・4%増の10兆3376億元、輸入額は13・7%増の9兆921億元。8月、一定規模以上工業企業の輸出額は12・5%増の1兆995億元となり、成長率は前月を3・8ポイント上回った。1~8月、一定規模以上の工業企業の輸出額は7・0%増の7兆8112億元だった。
▽供給側構造改革を持続的に推進、市場予想は好景気を見越す
コスト削減の効果が出始めた。1~7月、一定規模以上の工業企業による100元当たりの売上コストは84・45元、前年同期より0・35元減った。7月末時点で、一定規模以上の工業企業の資産負債比率は56・6%となり、前年同期より0・5ポイント低下した。弱い分野への投資が急成長した。1~8月、生態保護と環境整備業への投資は34・9%増、農業投資は14・8%増となり、成長率は投資全体をそれぞれ29・6ポイント、9・5ポイント上回った。市場予想は継続的に景気区間を維持した。8月、総合PMI(製造業購買担当者指数)の産出指数は53・8%となり、前月を0・2ポイント上回った。PMIは51・3%、前月から0・1ポイント拡大した。非製造業ビジネス活動指数は0・2ポイント上昇し、54・2%となった。
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