【新華社南寧9月16日】「中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)『一帯一路』空間情報回廊協力発展フォーラム」がこのほど、広西チワン族自治区南寧市で開催された。
中国国家航天局の呉艶華(ご・えんか)副局長はフォーラムで、同局が中国とASEANの共同発展に適したテクノロジー金融協力モデルの構築をさらに模索し、企業を主体として市場化運営を行い、開放的でウィンウィンの衛星サービスネットワークシステムを構築すると表明。品質と収益性が高く持続的な空間情報施設の建設と協力・交流を推進し、「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)空間情報回廊の成果を共有する考えを示した。
呉氏によると、中国の軌道上の衛星は累計200基を超え、通信やナビゲーション、リモートセンシング、宇宙科学などの分野を形成している。空間情報は現在、ビッグデータやクラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)などのハイテクとの融合が加速化し、ASEAN沿線国・地域に幅広いサービスを提供している。
中国は現在、通信分野では、ラオスの通信衛星「ラオサット1号」を打ち上げ、ラオスと合弁企業を設立して衛星の運営管理を行い、メコン川地域に向けて衛星放送や衛星通信サービスを提供している。リモートセンシング分野では、静止軌道上を飛行する次世代光学リモートセンシング衛星の「高分4号」がASEAN沿線国家に防災・減災サービスを提供している。ナビゲーション分野では、北斗衛星ナビゲーションシステムがASEAN地域の陸上や付近の海域に測位精度5メートルのサービスを提供することが可能だ。
「『一帯一路』空間情報回廊の共商、共建、共享、共用(共に話し合い、共に建設し、共に分かち合い、共に利用する)」をテーマとした今回のフォーラムは、国家航天局と広西チワン族自治区人民政府が共同で主催。「一帯一路」空間情報回廊のASEAN諸国での応用を推進し、中国の宇宙技術や成果がASEAN諸国の経済・社会の協力と発展に恩恵をもたらし、中国・ASEAN運命共同体構築を推進することを目的としている。
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