一般的に、気泡が破裂することで、水滴が生まれる。しかし「ネイチャー・コミュニケーション」が11日に掲載した物理学の研究において、中国人科学者チームは水滴を気泡に変えるという逆方向に操作する方法を発表している。科技日報が伝えた。
情報によると、この成果は液―液界面の操作方法の発見を促し、柔らかい物質の製造に対して一定の応用価値を持たせることになるという。
音響浮揚技術は地上と空間の条件のもと、材料無容器処理を実現する重要技術の一つだ。音響浮揚により水滴は音波の力により空中に浮かぶ。これは水滴動力学研究でよく用いられる技術となる。
音圧は大気圧が音波の影響を受けることで生じる変化であり、大気圧の強い余剰圧力。その音圧を利用することで、科学者は水滴を薄い液体の膜に変え、さらに屈曲現象を誘導することで水滴の変形を実現する。
中国の西北工業大学の臧渡洋氏と同僚は、これらの現象を結びつけ、気泡の形成をコントロールした。研究チームはまず音波放射により水滴を薄い液体の膜に変え、それから超音波によりこの膜を椀状に曲げた。内部は共振空胴となる。研究チームは、共振によりこの空胴が拡大し、周辺の液面を湾曲させ、最後に閉ざされた気泡を形成することを発見した。
(人民網日本語版)
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