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【映像】中国の「80後」青年、世界初の「水に強い」コンセント開発
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-08-17 22:30:51 | 新華社 | 編集: 张一

  【新華社成都8月17日】中国四川省の「80後」(1980年代生まれ)青年、周剛氏はこのほど、自身が研究開発した防水型コンセントを発売した。同製品は従来の導電技術で避けることの出来ない漏電やショート、火花といった安全上の課題を克服したもので、これにより導電に関する核心技術の空白が埋められた。

  自身の技術を認めてもらうため、周氏は欧州連合(EU)に目を転じ、CEマーキング(EUの基準に適合していることを表示するマーク)を取得した。

  成都阿爾剛雷科技有限公司創業者 周剛氏

  簡単に言うと導電のプロセスです。導電前、導電中、導電後の3つのプロセスでいずれも絶縁隔離します。そして、この空間的隔離を含む移動のロジックです。こうしたシステムを設計することで、導電の全過程を絶縁保護するという状態下に置くことを実現しました。私たちは一方で絶縁し、また一方で導電するという一見すると矛盾したプロセスを見つけ、実現したのです。

  コンセント内部のコネクタには、絶縁・導電両立技術が採用されています。コネクタ内には水や外界に対する一種の隔離空間が作られています。この空間は水に対しては絶縁作用があるので、安全な接続が実現されます。

  【解説】複数の国で特許を取得した周氏は、すぐに国内外の多数の投資家から注目された。周氏は当時を振り返り「絶縁性と導電性が両立する技術に関する動画をインターネット上に公開すると、ある日本人投資家がすぐに視察にやって来た。だが、会社の自己決定権を保証するため、最終的に日本人投資家による高額な買収提案の受け入れを断念し、わずか20万元(1元=約16円)の融資だけを選択した」と語った。

  成都阿爾剛雷科技有限公司創業者 周剛氏

  私は幼い頃に感電したことがあり、その後、電気に対し一種の恐怖を抱くようになりました。そこで、電気の使用、漏電という問題を解決する方法を生み出せないだろうかと考えるようになりました。10年前、私は幸いにもこの方法を生み出しました。後に、私たちはこれを「選択的通過隔離原理」と名付けました。実際に、この方法でさまざまな技術的な道筋が得られました。その全ての効果が、導電プロセス全体における絶縁保護状態の実現です。

  【解説】10年にわたる何万回もの試験を経て、周氏が設立した阿爾剛雷(アルガングル)公司は、絶縁性と導電性を両立させる技術を用いて製造した水回り専用のコンセント製品を発売した。その防水性能はIPX8(防水性能を示す等級の最高レベル)を満たしている。周氏は「一般的な家庭用コンセントは2つの銅片がプラスチック製のケースに付いているもので、安全性の等級は比較的低い」と述べ、同社のコンセントは国際規格のコンセントに絶縁システムを組み入れることで、電気の使用における安全性を保証していると強調した。

  成都阿爾剛雷科技有限公司創業者 周剛氏

  私たちが扱う絶縁・導電両立技術は、私たち自身が発明したものです。人びとに提供するのは安全の保障であり、私たちはただ単にコンセントを作っているのではありません。それが多くの人々の生命の安全や家庭と極めて直接的につながっているからです。私たちはまずここを切り口として、人々に絶縁性と導電性を両立させる技術を実感してもらいます。これは単にコンセント1つの問題ではなく、コンセントを通じて私たちの技術の安全性や、電気の使用に対する考えと理念が覆るのを実感してもらうということです。

  【解説】同社の絶縁コンセントの年間生産数は2千万セットを予定しており、売上高は8億元を見込む。周氏は「今後、絶縁・導電両立技術は加工機械や鉄鋼・製錬、石油化学工業、建築などの分野における理想的な導電装置となる」と展望を語った。(記者/李力可、薛晨)

 

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