【新華社長春8月6日】中国吉林省の吉林大学はこのほど、同大学化学学院の林海波教授のチームが世界に先駆けてもみ殻を使って高性能の電池用炭素材料を作り出し、この材料を使ってコストパフォーマンスの高い鉛炭素電池を開発したと発表した。その性能は世界でもトップレベルだという。これまでに、この研究成果により百トンクラスのカーボンスーパーキャパシターや千トンクラスのバッテリーカーボンの生産ラインがすでに形成されている。
もみ殻には二酸化ケイ素と炭素が含まれており、二酸化ケイ素を取り除いた後、多孔質炭素を形成することができ、さらに活性化を経て実用価値の極めて高い活性炭材料になると同教授は説明している。また、「こうした活性炭は大孔、メソ孔(直径2~50ナノメートルの細孔)、ミクロ孔(直径2ナノメートル以下の細孔)の階層孔道構造を持っており、並外れた電気化学性能を備えている」という。
さらに、10年以上の努力を経て、チームはコストパフォーマンスの高い鉛炭素電池を開発したことを明らかにした。普通の鉛酸電池と比較して、鉛炭素電池のサイクル寿命は6倍も長く、充電速度は8倍早く、放電出力は3倍高くなり、同時に低コストという強みも有しているとしている。
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