【新華社北京7月28日】米国と欧州連合(EU)は交渉による貿易摩擦緩和で合意、世界貿易機関(WTO)改革を提案した。中国商務部の高峰報道官はこのほどの定例記者会見で「中国側はWTO改革に支持の姿勢を取り、大多数の加盟国の関心事に気を配り、大多数の加盟国の訴えることを反映するよう希望する」と述べた。
米国とEUが大筋合意した貿易共通認識に関し、高峰報道官はまた、「欧米だけでなく、世界にとっても、貿易戦争をしないのはよいことだ。中国は双方の声明が徹底されるかどうかを注視する」と述べた。 高峰報道官は「漸進的な改革により、WTOの基本趣旨が変わらず、基本原則が揺らがないよう万全を期す。同時に、WTOの権威性と指導力を増強し、自由貿易原則と多国間貿易体制の基本機能や役割を強化し、世界自由貿易と経済グローバル化をよりうまく促進する」と指摘した。
自由貿易協定とWTO多国間貿易体制の関係について、高峰報道官は「中国は両者が互いに促進し合い、互いに補完し合うものだといつも信じている。われわれは終始一貫して多国間貿易体制の枠組みを堅持し、多国間貿易秩序を守らなければならない。また、加盟国間の自由貿易協定は多国間貿易体制の有益な補完と積極的な推進力だ」との認識を示した。
高峰報道官は「中国は開放的、透明で、ウインウインとなる域内自由貿易圏の建設を一貫して主張している。WTOの原則に適合し、経済グローバル化と域内経済一体化に有利となり、人類運命共同体構築に有利となる限り、われわれはみな前向きの態度をとる。また、WTOの団結を守り、加盟国と共に、多国間貿易体制を守り、発展させるよう希望する」と述べた。
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