【新華社北京7月28日】中国国家統計局が27日に発表した工業企業財務データによると、今年上半期、中国の一定規模以上(年商2千万元以上)の工業企業利益は前年同期比17・2%増となり、伸び率は1~5月より0・7ポイント加速した。そのうち、6月の利益は20%増、5月より1・1ポイント低下した。
中国国家統計局工業司の何平博士は、供給側構造改革の成果が次のように顕著に現われていると指摘。一、コスト低下が持続している。一定規模以上の工業企業の営業収入100元当たりのコストと費用は上半期、0・4元減の92・57元。そのうち、コストは0・37元減の84・42元となった。二、レバレッジ比率低下が持続している。一定規模以上の工業企業の負債比率は6月末、0・4ポイント減の56・6%。そのうち、国有持ち株企業は1・2ポイント減の59・6%となり、国有企業のデレバレッジ効果はいっそう明らかとなっている。
同氏によると、工業企業の利益が全体として改善しているという。一、利益力が明らかに強まった。一定規模以上の工業企業の売上高営業利益率は上半期、0・41ポイント増の6・51%となった。二、完成品の在庫回転が速まった。一定規模以上の工業企業の完成品の在庫回転日数は6月末、0・1日減の16・4日だった。
同氏は、新たな増益の源泉は主に鉄鋼、建材、石油採掘などだったと指摘。具体的には、上半期に多く増益した産業は主に、石油・天然ガス採掘業(増益幅3・1倍)、鉄金属製錬・圧延加工業(同1・1倍)、非金属鉱物製品業(44・1%)、化学原料・化学製品製造業(29・4%)、電力・熱エネルギー生産・供給業(27・4%)であり、この5つの産業による一定規模以上の工業企業増益全体への寄与度は67%に達した。
6月の工業生産の伸びが5月よりいくらか低下したものの、価格上昇は利益への大きな下支えとなった。6月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比で4・7%上昇、上昇幅は5月より0・6ポイント拡大し、工業生産者調達価格は5・1%上昇、上昇幅は5月より0・8ポイント拡大した。推計では、6月の価格変動による増益の寄与度は5月より0・3ポイント拡大している。
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