【新華社上海7月26日】中国旅遊研究院とオンライン旅行大手、携程旅行網(シートリップ)が25日発表した報告書によると、多くの都市で猛暑日が続く中国では、避暑を兼ねた中国人観光客が7月に入り急増、8月もこの傾向は続く模様で、世界最大の「避暑旅行市場」が出現している。観光客の総支出は3千億元を超える見込みだ。
報告書の推計では、今年は延べ50億人超の中国人観光客のうち、7月と8月に旅行する割合は、通年の約5分の1に達し、中でも避暑地への旅行規模は半分を占める延べ約5億人に達する見通し。中国は世界最大の避暑旅行市場になった。旅行者の大部分は高齢者、教師・学生、炎天下の「ボイラー都市」の市民。
中国旅遊研究院は、観光客約3億人が実質的な避暑消費の主体とみている。2017年の旅行ごとの一人当たり平均消費支出1千元で推計すれば、避暑旅行市場規模は3千億元に達する。観光による4~5倍の経済けん引効果で推計すると、避暑旅行は避暑地に1兆2千億元~1兆5千億元の総合的経済効果を生む。
報告書によると、中国人は快適な旅行のための出費を惜しまないようになった。今年の調査対象観光客のうち、避暑旅行では一人当たりの予算は2千元~5千元が43・1%と、最も多くを占め、5千元~1万元は23・8%とそれに続く。これは、避暑経済規模が実際にはさらに大きいことを意味している。
中国の「ボイラー都市」では、避暑地への「脱出」を願う市民の割合は82・1%。長江デルタ、京津冀(北京市・天津市・河北省)、珠江デルタといった経済が発達し、人口過密で、暑さが厳しい都市では、特に避暑旅行の需要が旺盛。重慶、南昌(江西省)、長沙(湖南省)、武漢(湖北省)、西安(陝西省)、合肥(安徽省)など中西部の「ボイラー都市」も同様だ。
上海は最も多くの避暑旅行者を送り出している。25日正午、全市の最高気温は37度を記録。上海中心気象台は高温黄色注意報をオレンジ警報に切り替えた。
7月と8月に旅行する人々のうち、50%以上は、避暑地または避暑を兼ねた旅行・レジャー商品を選択。海、山、草原、湿地、湖、都市近郊の田舎などが人気だ。
避暑目的の海外旅行も旺盛だ。今年6月末時点で、385都市の観光客がシートリップを通じて予約し、114カ国、1千以上の都市を訪れた。
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