【新華社北京7月18日】中国国家統計局が16日に明らかにしたところによると、6月の一定規模以上の工業企業の原炭と電力の生産の伸び率はやや鈍化、原油や天然ガスの生産は安定、原油加工量は急速に伸びた。中国証券網が伝えた。
▽原炭生産の伸びは鈍化、価格はわずかに上昇
6月の原炭生産量は前年同月比1・7%増で、伸び率は前月より1・8ポイント低下した。1~6月の原炭生産量は前年同期比3・9%増の17億トンだった。
石炭価格はわずかに上昇した。6月25日時点で、秦皇島の発熱量5500キロカロリーの石炭の総合取引価格は1トン588元(1元=約17円)で、5月下旬より2元上昇した。5千キロカロリーの石炭は9元上昇の1トン547元、4500キロカロリーの石炭は9元上昇の1トン480元だった。
▽原油生産は安定、1日当たりの生産量は小幅増加
6月の原油生産量は前年同月比2・3%減の1585万トン、前年同月の比較対象データが高いことから減少幅は前月より0・7ポイント拡大した。1日当たりの生産量は前月比1万3千トン増の52万8千トンで、2017年7月以来の最高となった。
1~6月の原油生産量は前年同期比2%減の9409万トン、減少幅は1~5月と横ばいだった。
6月の原油価格は高値で推移した。6月29日時点で、価格は1バレル77・44ドル(1ドル=約112円)で、5月末より1バレル0・99ドル上昇した。
▽原油加工量は急速に成長
6月の原油加工量は前年同月比8%増の4978万トン、伸び率は前月より0・2ポイント下落した。1日当たりの加工量は前月比2万5千トン増の165万9千トン。 1~6月の原油加工量は前年同期比8・9%増の2億9961万トン、伸び率は1~5月と横ばいだった。主要石油製品のうち、ガソリンやケロシン、軽油の生産量は前年同月比でそれぞれ6%、15%、1・7%増えた。
▽天然ガスの生産は安定
6月の天然ガス生産量は前年同月比5・6%増の121億8千万立方メートル、伸び率は前月より0・3ポイント下落した。1日当たりの生産量は4億1千万立方メートルで、前月と横ばいだった。
1~6月の天然ガス生産量は前年同期比4・6%増の775億立方メートル、伸び率は1~5月より0・3ポイント上昇した。
▽電力生産の伸びは鈍化
6月の全国平均気温は20・7℃で、例年同月より0・8℃高く、2005年に次ぐ史上第2位の高さとなった。旺盛な工業用電力需要や高気温、電力による代替の進展などを背景として、発電量は急増し続けている。6月の発電量は前年同月比6・7%増の5550億6千万キロワット時、伸び率は前月より3・1ポイント下落した。1日当たりの発電量は前月比9億4千万キロワット時増の185億キロワット時。1~6月の発電量は前年同期比8・3%増で、伸び率は1~5月より0・2ポイント下落した。
火力発電と水力発電の伸び率は下落した。6月の火力発電量は前年同期比6・3%増で、伸び率は前月より4ポイント下落した。水力発電量は3・7%増で、伸び率は3・2ポイント下落した。
新エネルギー発電量の伸びは明らかに加速し、電源構成は引き続き改善している。原子力発電は前年同月比19・3%増で、伸び率は前月より4・2ポイント上昇した。風力発電量の伸び率は11・4%と2ケタ台の伸びに戻り、前月より4・7ポイント加速した。太陽光発電量は21・1%増で、6・3ポイント上昇した。1~6月の全発電量に占める新エネルギー発電量の比率は10・8%で、前年同期より1ポイント上昇した。
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