【新華社石家庄7月12日】中国河北省衡水市阜城県にある華北地域最大のムスリム(イスラム教徒)向けアパレル企業、阜城県華興服装有限公司は近年、県の党委員会や政府の指導の下で、貧困村に貧困支援の加工場を設けることで、農民が貧困から脱却して豊かになる道を提供した。
同社は1996年創業の華北地域最大のムスリム向け衣服の生産、輸出企業。商品は全てサウジアラビアやイラク、クウェート、アラブ首長国連邦、アルジェリア、リビア、スーダン、エジプトなど20数カ国・地域に輸出され、現地で販売される。同社の2017年の売上高は1億6千万元(1元=約17円)、生産量は800万点以上となっている。
同社では2013年から「一帯一路」沿線国家の市場を大いに開拓し、新たな発展のチャンスを迎えている。
農村の余剰労働力を十分に吸収し、貧困世帯の貧困脱却を支援するため、同社は近年、工場内に貧困者支援用の作業場を設置。この他、貧困村に衣服の加工場を積極的に設け、出稼ぎが難しい一部の貧困者に近場での就業機会を提供している。
阜城県華興服装有限公司の責任者、王勝利氏
われわれは2013年以降、800万元以上投資し、県内の58の貧困村で2600人以上の貧困者に就業機会を提供し、彼らの平均年収は1万元以上になった。弊社は貧困世帯に年間3600万元以上支払っている。
【解説】王氏によると、同社は近年、順調に発展しており、衣類加工工場の増加によって、 注文分がスムーズに生産でき、貧困者の貧困脱却と企業の生産額と収益の大幅増加というウィンウィンが実現した。
阜城県華興服装有限公司の責任者、王勝利氏
中国政府が「一帯一路」構想を打ち出した後、われわれは海外進出のチャンスを積極的につかみ、アラブ首長国連邦に事務所を設立した。事務所設立後、われわれの年間売上高は10%ずつ増えている。次の段階として、南アフリカと東南アジアの国や地域に事務所を設立し、海外市場を更に開拓したい。
海外市場の開拓計画を実施するため、王氏は引き続き生産を拡大し、2年以内に1千万元を投資して80カ所以上の衣服加工工場を新設し、加工工場を合計160カ所に増やす考えを示した。これにより、加工工場は県内すべての貧困村と、県内の4分の1以上の村をカバー。農村の貧困者に更に1800人分の雇用を提供する。(記者/張碩)
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