【新華社広州5月29日】中国貴州省織金県に暮らすミャオ族の女性の多くは、伝統的なろうけつ染めの技術を有している。彼女たちはかつて長い期間、自給自足の生活を送っていた。掛け毛布や衣服なども自ら製作し使用していたが、作業は細かく時間を要し、完成した製品は単一で販路も狭いため、多くの人々が次第に山の外へ働きに出るようになっていた。
伝統的なミャオ族の技術は現在、電子商取引(EC)という「快速列車」に乗り、流行の手法やおしゃれなブランドの力を借りて生き生きと輝き始めた。古くからの製作技術を受け継いだろうけつ染めや刺繍の図柄が、衣服やバッグ、アクセサリーなどさまざまな製品と融合し、実用性とファッション性を兼ね備えたことで、ミャオ族の工芸品市場が活気づいた。
中国婦女発展基金会とEC企業の唯品会は2017年11月、織金県に「貴州ミャオ族ろうけつ染め合作社」を設立した。知識や技能訓練の提供だけでなく、デザイナーを招き現地の刺繍工の女性と協力して、ろうけつ染めの腰ベルトやパナマ帽などの製品を発表し、全国各地へ向けネット販売を行った。
貴州省工商業連合会会員部部長で織金県委員会副書記の任洲麒氏は、現地政府は勢いに乗っており、すでに累計1千人以上の女性が刺繍やろうけつ染めの訓練に参加したと明らかにし「我々は民族文化の伝承と発展を促進すると同時に、現地の手工芸職人が貧困を脱却し豊かな生活を送れるよう援助したい」と語った。
中国商務部の公式サイトは昨年、貧困脱却のための電子商取引に関するページを開設した。一連の代表的なEC企業が貧困地区の製品のネット直販ページを設け、アクセス数のサポートやネットショップ運営経費の軽減など、優遇を行っている。サービスは現在、590の貧困県に行き渡っている。EC企業はサイトアクセス数の特徴や運営能力などの強みを発揮し、貧困脱却に取り組んでいる。
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