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台湾最大規模、「大甲媽祖の巡行」始まる 
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-04-20 09:50:47 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社台北4月20日】台湾最大規模の宗教行事、大甲鎮瀾宮の媽祖(航海の安全を司る女神)の巡行が13日の夜、台中市大甲で始まった。今年は「捧げる」をテーマに掲げており、同日夜11時5分に巡行が出発すると、爆竹の音が鳴り響き、美しい花火が打ちあがり、周囲は大変な賑わいを見せた。同行事は22日までの9日間の日程で行われ、参加者は100万人を見込む。

  大甲鎮瀾宮は清朝の乾隆帝時代(1736~1796年)に建立され、200年以上の歴史がある。同廟は年に一度、毎年旧暦の3月に媽祖の乗った神輿が各地の廟を巡る「媽祖の巡行」を開催している。神輿は台中や彰化、雲林、嘉義など百カ所ほどの廟を巡行し、行事の最終日に再び同廟に戻る。巡行距離およそ300キロメートルで、大勢の信徒が徒歩で随行するが、全行程の随行でも一部のみでも敬虔な信徒の参加を受け入れている。沿道の店や住民は飲み物や食べ物を参加者に無償で提供する。

  媽祖は、元は林黙という名の女性で、北宋時代(960~1127年)に中国の福建省莆田に実在したとされる。林氏は困っている人や海難に遭った人の救助に尽力した。林氏の死後、同郷の人々が湄洲島に廟を建設して祀るようになると、その後千年以上にわたり国内外の中国人から「海上の女神」として敬われるようになった。数百年前、海を渡り台湾に定住した大陸の人々も媽祖を守り神としており、媽祖文化は両岸(中国大陸・台湾地区)の同胞たちを結びつける重要な精神的なつながりとなっている。台湾各地の媽祖廟は現在、500カ所を超え、信徒の数は1千万人以上に達する。媽祖信仰の風習は2009年、人類無形文化遺産代表リストに登録された。

 

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台湾最大規模、「大甲媽祖の巡行」始まる 

新華網日本語 2018-04-20 09:50:47

  【新華社台北4月20日】台湾最大規模の宗教行事、大甲鎮瀾宮の媽祖(航海の安全を司る女神)の巡行が13日の夜、台中市大甲で始まった。今年は「捧げる」をテーマに掲げており、同日夜11時5分に巡行が出発すると、爆竹の音が鳴り響き、美しい花火が打ちあがり、周囲は大変な賑わいを見せた。同行事は22日までの9日間の日程で行われ、参加者は100万人を見込む。

  大甲鎮瀾宮は清朝の乾隆帝時代(1736~1796年)に建立され、200年以上の歴史がある。同廟は年に一度、毎年旧暦の3月に媽祖の乗った神輿が各地の廟を巡る「媽祖の巡行」を開催している。神輿は台中や彰化、雲林、嘉義など百カ所ほどの廟を巡行し、行事の最終日に再び同廟に戻る。巡行距離およそ300キロメートルで、大勢の信徒が徒歩で随行するが、全行程の随行でも一部のみでも敬虔な信徒の参加を受け入れている。沿道の店や住民は飲み物や食べ物を参加者に無償で提供する。

  媽祖は、元は林黙という名の女性で、北宋時代(960~1127年)に中国の福建省莆田に実在したとされる。林氏は困っている人や海難に遭った人の救助に尽力した。林氏の死後、同郷の人々が湄洲島に廟を建設して祀るようになると、その後千年以上にわたり国内外の中国人から「海上の女神」として敬われるようになった。数百年前、海を渡り台湾に定住した大陸の人々も媽祖を守り神としており、媽祖文化は両岸(中国大陸・台湾地区)の同胞たちを結びつける重要な精神的なつながりとなっている。台湾各地の媽祖廟は現在、500カ所を超え、信徒の数は1千万人以上に達する。媽祖信仰の風習は2009年、人類無形文化遺産代表リストに登録された。

 

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