【新華社天津４月４日】「梨花に風起きて正に清明、游子春を尋ねて半ば城を出る」（呉惟信／宋）。「中国天文年暦」によれば、北京時間４月５日午前４時１３分に農暦二十四節気の一つである「清明」を迎える。この時期、桃は紅く柳は緑、沢の流れは碧（あお）をたたえ、古いものが新しいものに入れ替わり、穏やかな春の日差しが降り注ぐ。
中国天文学会会員で、天津市天文学会理事の史志成氏によると、清明は仲春と暮春が交わる時期であり、毎年４月５日前後に太陽が黄経１５度に到達すると始まるという。「清明」には、気候が温暖で穏やかになり、草木が芽吹き、アンズやモモの花が咲き、清新で明朗な成長の息吹を随所に感じるという意味が込められている。
古代中国の人々は、大自然の観察に基づいて清明を３つの候に分けた。初候が「桐の花が咲き始める」、次候が「クマネズミがウズラになる」、末候が「雨の後に虹が出始める」となっており、この時期にはまず桐の花が開き、続いて暗さを好むクマネズミが地中に潜って見あたらなくなり、最後には雨上がりの空に虹が見えるという意味だ。清明の三候を代表する花は「初候が桐の花、次候が麦の花、末候が柳の花」で、これらの花が咲けば、春は木々の枝に満ち、春の空気があふれ、緑が芽吹く。
春の光は清らかで美しく、春風は暖かく穏やか。まさに心身の保養に適した時期だ。保健の専門家によれば、この時期の健康管理は主に「肝」を養うべしとのこと。事に臨んで怒りを慎み、激しく悲しんだり喜んだりせず、心を開いて穏やかに保ち、心の動きをスムーズにする。積極的に外出して歩き、山に登って遠くを眺め、山水の景色に心を傾け、気質を養う。そして「肝」の働きを高めて「肺」を養う食材、例えばナズナ、ほうれん草、白きくらげ、ナガイモなどを食べるといいという。
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