【新華社武漢4月2日】中国科学院武漢物理・数学研究所の卞学濱研究チームと華中科技大学などは共同で、高次高調波の周波数変調を利用する分子超高速撮影で重要な成果を得た。研究結果はこのほど「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表された。
高次高調波は、超高速強光子場レーザーが原子・分子又は固体と相互に作用した後に発生する、コヒーレントを持つ超短光パルスで、国内外の超高速強光子場物理研究の注目分野となっている。
卞学濱研究チームと華中科技大学の陸培祥教授が率いる超高速光学実験室は、理論と実験を融合させ、周波数変調に影響する可能性のある各要素を排除し、同位体分子H2、D2の核振動により発生する高次高調波スペクトルの周波数偏移現象を観測し、実験で観測した周波数偏移量に基づき、サブオングストロームの空間スケールのフェムト秒時間分解における同位体分子の振動動力学探測を実現した。
この研究は高次高調波を利用する分子構造と及びより複雑な分子の超高速動力学の過程に対する観測に基礎を据え、化学反応過程のリアルタイム探測にも利用できる。同時に、高次高調波に基づく超高速光源の光子エネルギーの連続調節実現のために確実で実行可能な方法を提供した。
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