【新華社杭州２月９日】２０１８年春運（旧正月前後の帰省・Ｕターンラッシュ）が始まった。社会の発展に伴い、春運も様変わりしつつある。
いかに速く帰るか
中国鉄路総公司は、当面、高速鉄道が春運の主役だという。統計データをみると、今年の春運で動車組（新型高速列車）の利用者数の全体に占める割合は前年の５０％から６０％以上に拡大。臨時列車のうち、新型高速列車の占める割合は前年の３６％から４３％に増えた。
スマートサービスが普及。鉄道切符購入時の座席指定やモバイル決済、顔認証、オンライン食品デリバリーなどは鉄道のスマート化と快適性を高めている、とネット利用者は話す。
また、同社は、今年鉄道切符のネット予約の全体に占める割合は前年の７０％から８０％に拡大、うち、携帯による購入はネット予約の８０％を占め、前年の７０％を超えると予測した。
３３００万人が相乗り
シェア経済の発展に伴い、ネットでマッチングして相乗りで帰省するのも新たな傾向。ネット配車プラットフォーム滴滴の統計によると、２０１８年春運期間に、「順風車」サービス（同じ方向に行く人に便乗を提供するサービス）の利用者数が３３００万人に達し、過去２年の合計の３倍になる見込み。
新たな需要生む「逆移動」
春節（旧正月）になると、生まれ故郷に帰って両親と団らんするのが一般的だが、反対に故郷で暮らす両親が子供の働く都市へ行ったり、旅行に行くのは「逆移動」と呼んでいいだろう。百度（バイドゥ）傘下のアプリ百度地図と交通運輸部科学研究院が公表した「２０１８年春節移動予測報告」（報告）によると、春節直前は広州、重慶、北京などでは流入人口が増える。百度が７日１３時に公表したデータによると、石家荘（河北省）を出た人が向かう都市トップ１０のうち、北京は８・１９％で首位を占め、２位を５・８５ポイント上回ったことが分かった。
また、故郷を離れ、旅行に行く人も増え続け、春節期間の人口移動の新たな現象となっている。報告によると、春運期間に、海南省で年越しをする人は多い。数年にわたる市場の開拓や育成を経て、高い利便性や快適性、家族旅行の楽しさで、春節期間の「逆移動」はますます増えている。
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