【新華社北京2月5日】米ゴールドマン・サックスのアジア太平洋地域チーフエコノミスト、アンドリュー・ティルトン氏は、このほど北京で、マクロ経済の観点からみて、目下中国は、産出高は潜在産出量レベルに、インフレ率も目標レベルに近づきつつあり、中国経済が「スイートスポット」に限りなく近づいていると語った。
同氏は2日、北京で開催された「世界マクロフォーラム・中国2018」で、2017年は中国経済にとって非常に良い年であり、経済成長が加速したと共に、信用貸付の成長スピードは明らかに低下したと述べた。
「1、2年前、多くの投資家やアナリストは中国の債務問題を心配したが、今の情況は、信用貸付の成長スピードが低下したことにより、中国の債務リスクはコントロールしやすくなった」と話した。
さらに、この1年、中国は一連の引き締め政策のもと急速な成長を実現し、こうした引き締め政策は主に、シャドーバンキングなどの分野への金融監督管理の強化、不動産価格急騰の抑制、供給側の構造改革、生産者物価指数(PPI)上昇と広範なインフレ圧力の抑制などに現れているという。
また、2018年を展望し、中国の引き締め政策は利上げなどの通貨政策の引き締めではなく、シャドーバンキングや環境汚染などの分野を含む、監督管理政策の引き締めになるとみている。
同グループの商品調査責任者、ジェフリー・カリー氏はフォーラムで、次のように話した。中国では、鉱業や鉄鋼を含む大口商品の生産業の負債比率が高く、また往々にして汚染の最も深刻な業種だ。中国は供給側の構造改革を実施することによって、PPIの回復を推進するとともに、負債過多の企業のバランスシートを改善した。また、汚染対策により、青空を実現した。「ですから、我々は中国の高品質な発展の推進への努力を強く支持している」と話した。
世界的にみると、ゴールドマン・サックスは2018年と2019年の世界経済の成長率はそれぞれ4・1%と4%、うち、先進経済体の成長率は2・4%と2%であるのに対し、新興経済体の成長率は5・5%と5・6%と予測している。また同社は、今年と来年の米国の経済成長率は2・8%と2・2%と見ている。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: