【新華社上海2月5日】上海では「全市民読書」の新方式が試みられている。同市徐匯区は「愛読連盟」という新モデルを打ち出した。これは、読書家と読書関係の社会組織で構成される「愛読ウォーカー」と、カフェや書店、公共図書館、コミュニティー公共空間で構成される「愛読ステーション」によって、読者と読書空間を全面的にリンクさせ、都市の温かい読書の雰囲気を作り出そうというものだ。
昨年から、徐匯区立図書館の指導の下で各公共図書館が主導し、良質な区内の公共文化サービス資源を活用し、各種読書的要素を持つ空間と読書普及を推進する社会組織と個人が共同で、「みんなで読書」を目的とする愛読連盟を設立した。カフェや書店、企業の読書室、ビルのオフィスワーカー・センターなどに10カ所以上の愛読ステーションを設置し、全ての区内コミュニティーに公共の愛読ルームを設置。幅広い読書関係の社会組織から読書普及者、一般読者に及ぶ愛読ウォーカーのグループを作り上げ、活力に満ちた都市の愛読地図を構築に取り組んでいる。
最新の愛読連盟の年度大会では、読書愛好家たちが名作を朗読したほか、「新刊迅速貸出、推薦本購入活動」の相互連動新方式が発表され、大きな反響を呼んだ。これは、読者が指定書店の推薦書籍から好きな本を選び、「公共図書館に代わって選んだ書籍」として家に持ち帰り、1か月以内に指定の図書館に返却すればよいというシステムだ。読者は書店で本を「買う」と「借りる」ことになり、公共図書館もこれによって蔵書構造の適正化を進めることができ、読者の趣味が直接図書館に反映されることになる。
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