【新華社北京2月3日】韓国のソウル中央地方検察庁は1日、サムスングループからの収賄罪などで公判中の朴槿惠(パク・クネ)被告を公職選挙法違反罪で追起訴した。これで朴被告の罪状は、収賄、職権乱用、強要など21件となった。
▽非合法世論調査によって「親朴派」を擁立
同地検は1日、朴被告が2016年4月13日の総選挙直前の非合法世論調査実施に関与し、自身に近い「親朴派」を支援したと見ている。
同地検によれば、朴被告は主にソウル南部の江南地区と大邱市で120回にわたり行われた非合法世論調査に関与したという。この2地区は保守系の地盤であり、朴前政権は世論調査で「親朴派」を選別したうえで、当選の可能性が高い地域の党公認候補として擁立し、自らの政権の権力基礎強化を試みたとされる。
しかし、朴被告が率いた与党セヌリ党はその時の選挙で惨敗し、過半数獲得どころか、最大野党の共に民主党にも敗北し、野党へ転落した。
同地検によると、朴被告のほか、前秘書官2人も世論調査に関与したとされ、公職選挙法違反及び賄賂容疑で起訴されてる。
▽裏金を使い世論調査
同地検は1月4日、朴被告を賄賂及び国庫損失、業務上横領の罪で起訴した。起訴状によれば、朴被告は前大統領就任期間中毎月定期的に国家情報院から計40億ウォン(約4億円)の裏金を受け取ったとされる。
同地検は、朴被告がこの裏金で秘密基金を設立したとし、非合法世論調査にかかった費用もおそらくこの基金から提供されたと見ている。
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