【新華社ワシントン1月24日】念動、空中浮遊など映画や小説などでしか見られない情景が、音波を操作することにより現実のものになろうとしている。最新の研究によると、科学者は既に音波で直径2センチの小球を浮揚させることに成功したという。
英国ブリストル大学の研究者がアメリカ「フィジカル・レビュー」誌の最新刊で論文を発表し、最新の技術革新を紹介した。研究者は竜巻の構造に似た、周りが騒がしく中心が静かな音波の渦を作った。この技術を利用して、周波数が40KHzの超音波で直径2センチのポリスチレン球を浮揚させることに成功した。
紹介によると、音波を操作することによりものを浮揚させるだけでなく、引っ張ることまでできるという。この技術は音波トラクター・ビームと呼ばれている。これまで研究者は音波トラクター・ビームで小さい物体を動かしたことがあったが、今回の実験は音波トラクター・ビームにより動かすことに成功した最大の物体となった。
「この技術は幅広い分野での応用することが可能である。例えば、体内に入った小さな薬のカプセルや顕微鏡手術などで使用する器具を遠隔操作することや、壊れやすいものに触れずに輸送するといったことが例としてあげることが出来る。技術の発展につれて、SF作品の世界のように音波トラクター・ビームで人を浮揚させることも期待できる」と研究者は述べた。
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