【新華社ロンドン12月13日】英国のテリーザ・メイ首相は11日、英国は欧州連合(EU)に対し、離脱に伴う「手切れ金」として350~390億英ポンド(約470~520億米ドル)の支払いを見込んでいるが、双方が今後貿易協定を締結することが条件となると述べた。
テリーザ・メイ首相は同日、英国下院議会で、英国とEUが(貿易)パートナーシップを結ぶことで合意できない場合、「手切れ金」の交渉は打ち切ると述べた。さらに、英国は全く「整然と、順調に」EUを離脱できるとの見方を示した。
テリーザ・メイ首相の離脱清算金に関する態度は、フィリップ・ハモンド英財務相のこれまでの発言と食い違っている。ハモンド財務相は英国メディアのインタビューを受けた際、英国とEUが貿易協定を締結できるか否かに関わらず、英国は「手切れ金」を支払うことになると述べていた。
EU側は8日、6カ月の困難な交渉を経て、EUと英国の第1段階の「EU離脱」交渉はすでに十分な進展を見ており、双方は第2段階の交渉を始めると発表した。交渉の内容は、「EU離脱」後のEUと英国がどのような貿易関係を形成するかである。これは、双方が「手切れ金」などの核心となる議題においてすでに合意していることを意味している。
「手切れ金」には、英国籍の元EU職員の退職金、英国にあるEU機関の移転費用、英国のEU財政に対する公約などが含まれている。英国が「手切れ金」を支払うか否か、いくら支払うかという問題をめぐり、英国とEUの意見は明らかに異なっている。英国とEUの双方はいずれも、「手切れ金」の具体的な金額を明らかにしていなかった。
推薦記事: