【新華社舟山12月9日】7日、中国海軍のミサイル部隊による競技形式の審査「藍剣カップ」が東中国海で幕を開けた。海軍の3大艦隊の40を超える艦艇が同じ海域で競い合うその内容は、防空迎撃ミサイルを課題とした実弾使用の専門的研究・訓練で、参加部隊は、実戦に近い環境下で全方位にわたる検査と審査を受ける。
今回の審査は、新時代における戦争準備能力、戦争能力の強化に着目し、具体的には、防空迎撃ミサイルという世界的難題に焦点を当て、水上艦隊ミサイル部隊の基礎訓練の水準をチェックし、戦闘力の確実な基礎を築きあげ、士官と兵士の技術、戦術の水準と緊急時の対処能力の強化を図ることを目的としている。
海軍参謀部ミサイル業務長の陳勝キ(おうへんに其)氏は、今回の審査における最大の特徴は、実戦に近いということで、水上艦艇の終末段階での迎撃能力を重点的に考察し、世界でよく用いられているレベルの対艦ミサイルを標的にし、超低空で多くの標的に連続で反撃を行ってから、各艦は自ら反撃の効果を判断し、再度反撃の準備をすると紹介した。陳勝キ氏はまた「競技に参加する艦艇は、3大艦隊からランダムで選ばれ、参加する兵員も編成命令に従い厳格に審査されるので、部隊の真の実力が分かるといえる」と話した。
指揮艦である常州艦のヘリコプター格納庫には、数十台のコンピュータが順に並べられ、海軍訓練機関や科学研究機関、大学の多数の専門家や教授が、標的の飛行物や艦艇から送られたデータを通して、ミサイルの発射時間、飛行状況、命中の効果を正確に分析・研究し判断する。海軍参謀部訓練局の程徳偉副局長は「審査では一定の成績を上げたが、問題の方向性も示してくれている。重要なのは、この審査が、訓練における欠点を補うよう部隊を導き、実戦に向かない思考や行動を正してくれるので、実際の戦争能力の向上に大きく役立つことだ」と話した。
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