【新華社ワルシャワ11月28日】「中国と欧州を結ぶ架け橋」「中国・欧州間の紐帯」「欧州の東の扉」…中東欧諸国を形容するそれぞれのフレーズがこの地域の重要性を示し、中国・中東欧諸国協力（「１６＋１協力」）の現実的な意義を反映している。
アナリストは、「一帯一路（シルクロード経済ベルトと２１世紀海上シルクロード）」建設のサポートの下、中国と中東欧諸国の協力は豊かな成果を達成し、人類の運命共同体構築の推進に積極的に貢献していると見ている。
過去５年間の成果はめざましい
２０１２年、ポーランドのワルシャワで開催された第１回中国・中東欧諸国首脳会議で、「１６＋１協力」が始動した。過去５年間、「１６＋１協力」はめざましい成果を上げてきた。さらに、「一帯一路」建設のたゆまぬ推進にともない、中国と中東欧諸国の実務協力には発展加速の勢いが現れている。
ポーランドでは、福建鴻博集団がオポーレ県に１億米ドルを投資して建設したＬＥＤ照明器具工場がすでに稼働した。チェコ共和国では、中国・チェコ漢方医学センターの設立以降、地元住民に人気で、診察予約はすでに半年待ちとなっている。セルビアでは、中国が建設を請け負ったＥ７６３高速道路第１期工事の完成が近づき、年末の竣工を見込んでいる…
中国商務部のデータによると、２０１６年、中国の対外貿易は全体的に減少し、対欧州の貿易総額も減少する中、中国と中東欧１６カ国との貿易総額は２０１５年より増加し、増加率は９．５％に達した。
多くの専門家が、「１６＋１協力」は徐々に「一帯一路」建設の「手本」となっており、同時に中国・欧州協力のハイライトにもなっていると見ている。
共同発展 互恵・ウィンウィン
「一帯一路」建設は、中東欧諸国の実際のニーズにマッチしており、現地のインフラ建設や産業発展を有力に推進し、民衆に目に見える「益」をもたらしている。
中国の機械設備メーカーである広西柳工機械股フェン有限公司は２０１２年、ポーランドのＨＳＷ社の機械業務を買収し、ＨＳＷ社の数年連続の赤字と破産の危機を救うだけでなく、大量の雇用を生み出した。
中国河鋼集団は２０１６年、かつて「セルビアの誇り」と称されたスメデレヴォ製鉄所を買収し、７年連続で赤字を計上していた製鉄所は８カ月後に全面的な黒字を実現した。
チェコ共和国のミロシュ・ゼマン大統領は中国メディアのインタビューに応じた際、「１６＋１協力」という中東欧諸国に対するプラットフォームにおいて「一帯一路」構想を実施することは、この地域により多くのチャンスをもたらすだろうと述べた。
未来を集める 運命共同体
「１６＋１協力」の潜在力は巨大で、将来性は広範だ。「１６＋１協力」の重大な多国間コネクティビティ旗艦プロジェクトであるハンガリー・セルビア鉄道は、中国・ハンガリー・セルビアの３カ国が共同で推進し、段階的に重要な進展を達成し、現在早期着工の実現を全力で推進している。
ルーマニアでは、中国広核集団有限公司がチェルナボーダ原子力発電所の３号ユニット、４号ユニット事業についてルーマニア企業と商談を行っている。この投資総額が７０億ユーロ以上に達する事業は、ルーマニアと中国の間の過去最も重要な協力であるだけでなく、中国と中東欧諸国の間の過去最大規模の協力事業でもある。
チェコ共和国のヤン・コホウト大統領顧問は、「一帯一路」は中国の対外政策における最も顕著なハイライトの一つであり、欧州とアジアの発展にとって非常に重要な意義を有していると述べた。
アナリストは、「一帯一路」建設の大きな流れの中で、中国と中東欧諸国は現在、共同協議、共同建設、共有の道において大きく前進しており、実際の行動によって人類の運命共同体の理念を実践し、互恵・ウィンウィン、共同繁栄の美しい絵を描き出していると指摘した。
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