【新華社カイロ11月7日】エジプトを訪問中の中国の宮小生中東問題特使は5日、カイロで新華社記者の独占インタビューに応じた際、パレスチナとイスラエルは両国の和平交渉に中国が参加することを歓迎しており、中国側と共に解決方法を探したいと願っていると述べた。
宮小生特使によると、今回の訪問の主な目的は関連各国とパレスチナ・イスラエル問題を討議することだ。中東の和平進展に有利となる、またはパレスチナ・イスラエルの衝突解決に有利となるのであれば、中国側は喜んでサポートする意向だ。中国は、各国とパレスチナ・イスラエル問題について意見を交換したいと願っており、各国が問題解決に努めるよう願っている。
宮小生特使は、中国が新しい情勢下でパレスチナ問題解決について提出した「四つの主張」をパレスチナとイスラエルが歓迎したことを明らかにした。イスラエルはこれまで、米国以外の国家がパレスチナ・イスラエル問題にタッチすることを望まなかったが、現在はその姿勢に変化が見られ、中国が中東和平の進展を推進することを望んでいる。中国側がまもなく開催するパレスチナ・イスラエル和平人士シンポジウムについては、パレスチナとイスラエルの双方とも積極的な姿勢を示した。
宮小生特使は今回、イスラエル、パレスチナ、エジプトを訪問した。訪問の過程で、3カ国の学者や政府関係者は、中国が現在の情勢下で提出した中東問題の解決についての提案は、中国の中東での影響と役割が強まっていることを示していると考えていることに気づいたという。各国は中国の努力を歓迎し、中国が中東地域でより大きな積極的な影響を発揮するよう望んでいる。
宮小生特使はまた、中東問題が近年多くの注目を集める特徴を示していると強調した。これには、シリア問題、リビア問題、イエメンの衝突などが含まれ、最近ではカタールとの国交断絶の波やクルドの独立を問う住民投票などの新たな焦点も発生している。ただ、国際社会は中東問題の核心であるパレスチナ問題を無視するべきではない。このほか、各国は積極的な平和促進と同時に、戦後再建、人道的支援、現地の経済社会発展などの問題を考慮しなければならず、西側諸国が強調する反テロと民主化だけにはとどまらない。
宮小生特使は、中東の動乱状態は地域国家の利益に合致しないと述べた。中国は地域国家が平和と安定を保ち、経済を発展させ、繁栄を実現するよう望んでいる。中東問題は、政治的解決の手段を探すだけでなく、国民の生活を保障する経済的解決の方法も必要だ。
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