【新華社北京10月17日】中国の経済成長から中国の金融リスクまで、人民元の国際化から「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想まで、このほど開催された国際通貨基金(IMF)と世界銀行の秋季総会において、「中国」は間違いなくキーワードであった。世界第2位の経済体として、中国の経済成長、金融市場の発展と改革開放の進展は、世界経済に対して多大な影響力を及ぼしている。
中国経済の安定な成長が全世界に恩恵を与えている
IMFの最新の『世界経済見通し』では、中国経済の今年と来年の成長率に対する予測をそれぞれ6.8%と6.5%に上方修正した。IMFが中国経済成長率の予測を上方修正したのは、これで今年4度目である。
米国の『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、中国経済の力強い成長がなければ、過去5年間の世界経済の成長は少なくとも3分の1も減少していただろう、とコメントしている。
中国の金融リスクは制御可能、市場に安心感を生む
中国人民銀行の周小川頭取は総会の期間中、近年の中国経済成長率の鈍化、構造的な調整及び国際金融市場における大幅な変動などの原因で、中国の金融業界における潜在的なリスクがやや高まったものの、全体として、制御可能なものであると述べた。金融の監督・管理を強化するため、中国はすでに国務院金融安定発展委員会を設立し、人民銀行によるマクロ管理とシステム性リスク防止の職責を強化している。中国政府は、システム性リスクを防止すると同時に、経済の健全性を保ちつつ、安定した運営能力と自信を持ち合わせている。
人民元の国際化には条件が熟せば自然に成功する
人民元がIMFの特別引出権(SDR)通貨バスケットに加わり、このほど1周年が経過した。
IMFアジア太平洋地域事務所(OAP)のマックス・ロドラウル副主任は記者会見で、人民元の「通貨バスケット入り」は、IMFと世界経済にとって里程標の意義を持ち、人民元の国際化の「大きなステップの一つ」でもあり、中国経済が世界の金融システムに融合したことを意味しているとし、IMFは中国が国際通貨システムの中で「我が家に帰った」ように感じることを願っている、と述べた。
「一帯一路」構想が世界経済の融合を促進
総会の期間中、中国財政部と世界銀行は「一帯一路」ハイレベルセミナーを開催した。これは、IMFと世界銀行の総会が初めて「一帯一路」構想に焦点を合わせたものである。中国財政部の史耀斌次官は、インタビューに応じ、「一帯一路」構想は開放的で包括的なプラットフォームとして中国の発展経験の共有を促進し、国際的な実務協力を効果的に深め、世界経済の一体化を推進するものであると、述べた。
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