まず、支付宝、微信をメインとする中国のモバイル決済技術、市場が世界を牽引し、欧米や日本などの先進国に大きく水をあけ、インターネット金融やテクノロジー金融、ICT(情報通信技術)業界全体を世界の先頭へ導いていることに疑いの余地はない。
次に、モバイル決済がこれまでの決済方法を根本から覆した点を見ても、IT業界全体が、革命を起こしていることがよく分かる。中国のモバイル決済の発展の速さを、データがよく証明しており、従来の金融スタイルを根底から変えてしまったことがよく分かるだろう。
電子決済の重要性が向上するにつれ、世界のカードによる支払いの割合は2019年までに46%にまで減ると見られている。現在の発展の勢いからして、この先2年の間に、中国だけでなく、世界中でモバイル決済がカードによる支払いの割合を超えるだろう。実際には、中国の一部の一線都市では昨年にそうなっている。
今年第二四半期(4-6月)、中国の第三者モバイル決済市場は23兆408億2000万元(約391兆6939億4000万円)規模と、第一四半期と比べて22.5%増となった。実店舗におけるスマホによる決済の割合は50.3%に達しており、四線都市、五線都市でも、その割合は43.5%、38%となっている。また、農村地域でも31.7%に達している。
中国の一線都市の、飲食や娯楽、買い物など、主な実店舗では、モバイル決済の割合が現金やデビットカードによる決済を超え、消費者もモバイル決済が既に習慣となりつつある。モバイル決済が利用できるシーンが増え、ショッピングセンター、スーパー、コンビニ、レストランなど、消費者はどこでもそれを利用するのが習慣となり、その習慣は一線都市、二線都市から、より小さな都市へと広がっている。そして、財布を持たないキャッシュレス時代が到来している。
モバイル決済が世界に広がるにつれ、グーグルやFacebook、アマゾン、ソフトバンクなど、この巨大な市場に焦点を合わせる多国籍企業も増えている。そして、モバイル決済の分野の競争は熾烈になっている。
中国のモバイル決済をメインとするインターネット金融が、中国の金融スタイルだけでなく、世界の金融スタイルも根本的に変えてしまうという勢いはとどまるところを知らない。人民網日本語版が伝えた。
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