新華網天津8月31日(記者/周潤健)毎年9月と10月は就職や転職の最盛期だ。この時期、多くの詐欺師が上司に気を遣う新入社員の心理を利用し、会社の上司になりすまして詐欺を働く。
「偽上司」の詐欺のわなを避けるため、国内のネット詐欺通報プラットフォームである猟網平台は通報事例を元に、詐欺師たちが常套手段とする「3種類の手口」を公開した。
手口その1:「私は君の上司だ、私の事務所に来なさい。」ある企業の社員である張さんは「上司」を自称する見知らぬ番号からの電話を受けた。次の日、「上司」から再び電話があり、「今私はクライアントと一緒にいる。付け届けに9000元必要だから君が立て替えておいてくれ。後で会計課に請求しなさい。」と言う。張さんはすぐに「上司」の銀行口座にお金を振り込んだが、後で同僚に確認したところ騙されたことに気づいた。
手口その2:「私は君の上司だ、これは私の新しい電話番号だ。」ある会社の会計を担当する余さんは、「羅社長」の新しい番号だと自称する、知らない番号からのメールを受け取った。数日後、「羅社長」は人に頼みごとをするからとメールを送り、余さんは仕方なく両親のお金を「羅社長」の口座に振り込んだが、その後「羅社長」からのメールが届くことはなかった。
手口その3:「グループチャットの全員が偽の同僚でした。」ある食品会社の財務を担当する葉さんは、突然会社の「財務グループチャット」に招待された。チャットリーダーのアイコンもニックネームも社長と全く同じで、さらに数名のクライアントとチャットメンバーも存在した。社長の意向を受け、葉さんは会社のネットバンクから1人のクライアントに85万元を振り込んだが、その後「財務グループチャット」から追い出され、初めて騙されたことに気づき、すぐに通報した。
猟網平台は以下のように注意喚起した。勤務中の振替や振込など金銭の必要な問題は、必ず上司に事実を確認し、できれば面と向かって確認する。個人情報や会社の従業員情報の保護に注意し、WeChat、QQ、携帯電話のアドレス帳において重要な人物の身分情報はすぐ分かる仕方で入力しない。上司がWeChatやQQ、電話、SMSやEメールで振替・振込を指示する場合、それとなく会社のことや物事などについて少しの質問をして、必ず相手が本物かどうかを確認する。
(新華社より)
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