新華網武漢8月31日(記者/徐海波)31日に正式に使用が開始される武漢天河空港第3ターミナルビルは、交通中継一体化で全国最大規模のターミナルの一つだ。計9本の各種交通用トンネルがターミナルビルの下を通っており、航空、都市鉄道、地下鉄、長距離バス、路線バス、タクシー、一般車両の7種類の交通手段の連結を実現した。地下では様々な交通手段が行きかう一方で、地上ではどのように飛行機が安定して離着陸するのか?
第3ターミナルビルの総設計機関である中南建築設計院の桂学文総建築士によると、ターミナルビルの下を通る9本の交通用トンネルはそれぞれ、陸側道路2本、空側サービス車道2本、共同溝1本、地下鉄用トンネル2本、都市間鉄道用トンネル1本、都市交通システム予備用トンネル1本だ。地下トンネルの数と規模は全国最大で、複雑な車の流れと人の流れをもたらすだけでなく、地上の建築物にも大きな振動をもたらし、ターミナルビルと旅行者の安全に直接影響を与えることになる。
この技術面での難関を突破するため、中南建築設計院は系統的な振動特別研究とシミュレーション、分析を繰り返し行い、最終的に分離式構造を採用した。都市間鉄道用トンネルをターミナルビルの杭基礎に密着させ、最短距離をわずか1メートルとし、旅行者が静かな環境で地下鉄の振動を感じるのを最大限に抑えた。
同時に、9本の異なるタイプのトンネルが縦横に交差することは、施工にとっても非常に大きな問題となった。ターミナルビルの総建設業者である中建三局基礎設施公司プロジェクト部の張慶鋒党支部副書記によると、多くのプランの比較検討を経て、施工業者は、少ない支点のベイリービームと、柱式サポートシステムプランを採用することを提起した。すなわち、ビルの建設時に、高架橋の支点をいくつか作り、支点の上部をパーキングビルの最上部とし、下部をパーキングビルの基礎部分とすることで、パーキングビルの基礎部分と杭基礎上に支点の荷重を移すことができ、埋戻し土の上に荷重が架からず済むようにした。このプランは武漢市城建科学技術委員会の専門家への問い合わせと論証を経て、ビルの前方高架橋、パーキングビル及び都市間鉄道と地下鉄トンネルの共同建設の工事上の問題を解決した。
(新華社より)
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