車に乗っている時は、カーナビアプリの地図に表示されている色を見て渋滞しているかどうかを確認することができる。今後は、地下鉄に乗る時も、スマホで混雑しているかどうかを確認できるようになる。北京地下鉄の微信(Wechat)の公式アカウントなどで表示されている地下鉄の路線図に、「非常に混雑」、「混雑」、「少し混雑」、「混雑なし」の4つの状態が黒、赤、黄、緑の4色で、リアルタイムに表示されるようになるのだ。また、入場者数制限を実施している駅も「フェンスマーク」で表示される。
北京地下鉄は15日、混雑度の情報をリアルタイムで公開するというこの試みについて説明した。北京地下鉄の公式アプリも検索機能が追加され、乗客は混雑を避けて、合理的に地下鉄を利用できるようになるという。
色が濃いほど混雑
4色で混雑度を表示し、色が濃いほど車両内が混雑していることを示している。うち、黒は、非常に混雑しており、列車に乗り切れなかった乗客がプラットホームにいることを示している。赤は、混雑しており、乗客の車両内での移動が困難で、プラットホームから窓を通して車両内を見ても、向かい側のプラットホームが見えない状態であることを示している。黄は、少し混雑しており、乗客の車両内の移動が難しく、車両内で新聞を見ることはできないものの、スマホの画面を見るほどの空間は残っている状態であることを示している。緑は混雑しておらず、乗客が車両内を歩くことができる状態を示している。
現在は、ラッシュ時間帯以外の時間帯は、北京の地下鉄は「緑」の状態で、朝夕のラッシュ時間帯になると赤、黒、黄色がメインとなる。15日午前8時5分、北京地下鉄の微信の公式アカウントで混雑度を見てみると、亦荘線の小紅門駅から宋家荘駅の区間は黒で、5号線は南から北に向かう区間全てが黄色、北から南に向かう区間は緑だった。その他、入場者数制限が実施されている駅は全て赤マルが付き、その中に白のフェンスマークが表示されていた。
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車両内の混雑度はどのように決まるのだろう。端的に言うと、一定の時間内の隣同士の2駅から同じ方向に向かって走る列車の数で、一定の時間内にその列車に乗るために駅に入った乗客の数を割って算出される。
実際の計算の過程では、列車の満員率は入札システムがリアルタイムで出すデータを基にするほか、普段の乗客数のビッグデータや乗客の特徴、地下鉄網の構造、時刻表、増便対応などの情報も参考にされる。北京地下鉄情報サービスセンターのスタッフによると、「システムが駅に出入りする乗客の数をリアルタイムに計算し、各路線の乗客の駅の出入り、列車待ち、乗車、乗り換えなどの客の流れをリアルタイムに把握する。5分ごとにデータが更新され、各路線の混雑度を示す色もそれに合わせて更新される」という。
(人民網日本語版)
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