新華網サンフランシスコ8月10日(記者/馬丹)慢性疲労症候群とは、慢性疲労の症状が体に現れる病気である。この病気の原因や有効な治療法は見つかっていない。米国の研究チームはこのほど、慢性疲労症候群に関係する血液中のバイオマーカーを発見し、この病気の診断や治療の進展に期待が持てると発表した。
研究により、中度の慢性疲労症候群患者の体内のサイトカインと呼ばれる免疫システムから分泌されるシグナルタンパク質の濃度が、健康な人に比べて低いことが分かった。ただ、症状が重い患者の体内ではサイトカインの濃度が高くなる。研究者が分析した51種のサイトカインのうち、17種の血中濃度が慢性疲労症候群の重篤度に応じて高くなり、この17種のサイトカインのうち、13種が炎症を促進することも分かった。
研究チームは、この研究は、慢性疲労症候群を引き起こす一つの要素は炎症であり、慢性疲労症候群は一種の炎症性疾患であることを示していると指摘。これは血液診断ツールの開発に信頼できる根拠を提供した。
(新華社より)
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