北京大学第六病院の陸林院長は「高品質な睡眠をとるためにまず注意することは、遅く寝ても遅く起きないことだ」と指摘した。科技日報が伝えた。
北戴河新区で1日に開かれた第1回生命科学夏季フォーラムにおいて、睡眠の研究に従事する陸院長は、近年の興味深い発見を紹介した。また記者に対して、上手に寝る方法を教えてくれた。
一つ目の原則は、「遅寝遅起は禁物」だ。陸院長は、「多くの人は夜更かしすると、数時間遅く起きて補おうとするが、これは間違いだ。6時起床の習慣がついているのに、ある日4時間遅れて眠り、10時に起きることにする。こうなってしまうと、その後数日に渡り、しっかりした睡眠がずっととれない。この場合はいつも通りの時間に起床し、遅くても7時を過ぎてはならない。睡眠時間は朝ではなく夜に補うべきだ。日中に睡眠を補えば、夜に眠りにくくなる。一般的な人も、昼寝は30分を超えないほうがよい」と指摘した。
二つ目の原則は、「布団の中で考え事をしない」だ。陸院長は、「布団は寝るためのものだ。テレビや携帯電話は、布団の中で寝転がりながら見るのではなく、起きてから見るべきだ。考え事は、布団に入る前にするのがいい」と述べた。
三つ目の原則は、「寝酒を飲まない」だ。陸院長は、「酒は神経を抑制するが、それが解除されると目が覚める。そのため酒を飲むと、夜に目を覚ますことが多い」と述べた。
四つ目の原則は、「うまく眠れなければ病院に行く」だ。陸院長は、「多くの人は長期的に睡眠不足である場合でも病院に行かず、治療できないと考えている。実際には睡眠障害の8割は治療でき、不眠症には成熟した治療の流れがある。多くの人は睡眠薬への依存を恐れ、飲もうとしない。しかし病院の言いつけを守り睡眠薬を飲むことにはメリットがあり、我慢するべきではない」と説明した。
(人民網日本語版)
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