UAE国営の首長国通信(WAM)の7月11日の報道によると、クウェートに本部を置くアラブ投資 輸出信用社の最新報告で、中国はアラブ諸国の主な投資家で、2016年の投資額は全体の31.9%を占める295億ドルに達したことがわかった。
同報告は国際連合貿易開発会議の「世界投資報告2017」、世界各国のFDIに関するデータをまとめたもの。報告によると、UAEは90億ドルで、2016年のアラブ諸国の直接投資(FDI)額で最高となった。続いて多いのはエジプトとサウジアラビア。
アラブ諸国のFDIは2015年の246億ドルから16年には308億ドルに増加し、世界のFDI総額に占める比率は1.8%、発展途上国のFDIに占める比率は4.8%だった。また、対外投資額は前年比14%減の333億ドル、世界の投資額の2.2%、発展途上国の8.2%を占めた。2016年、アラブ諸国への対外投資が多かったのは主にUAE、サウジアラビア、カタール、オマーン、レバノンで、全体の74%を占めた。
統計によると、2016年は計616社がアラブ諸国に外資系企業733社を設立し、投資総額は940億ドル、11万5000人分の雇用を創出した。うち、エジプトは誘致した大規模投資プロジェクトが最も多く、投資総額は409億ドル、アラブ諸国の投資プロジェクトの44.3%を占めた。続いて多かったのはサウジアラビア(12.8%)、UAE(10.6%)。中国は投資額が最も多く、2016年の投資額は295億ドル、全体の31.9%を占めた。続いてUAEが152億ドル(16.4%)、米国が70億ドル(7.6%)と多い。
UAEの相互投資では、計91社がほかのアラブ諸国の142のプロジェクトに投資し、投資総額は222億ドル、2万6600人分の雇用を創出した。うち、誘致した投資が最も多かったのはエジプトで全体の60.4%を占め、続いてサウジアラビア(23.4%)、ヨルダン(3.4%)が多い。対外投資ではUAEが最も多く、アラブ諸国の対外投資額の69.4%を占め、続いてサウジアラビア(20.9%)、エジプト(3.7%)の順に多かった。不動産分野はアラブ諸国の投資プロジェクトで最も多く、2016年の投資額は118億3000万ドル、全体の85.2%を占めた。続いて食品、タバコ、エネルギー、再生可能エネルギー、通信が多かった。
(チャイナネット)
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